特別展「and flowers」のご案内
京都市内のアンプリチュードにて、集英社マンガアートヘリテージが主催する特別展「and flowers」が開催されます。この展示は、現代の漫画家である岡崎京子と江戸時代の画家・伊藤若冲の作品を一堂に集め、その独特な世界観を描き出すものです。
岡崎京子の作品紹介
岡崎京子(1963年生まれ)は、マンガ界で圧倒的な存在感を放つ作家であり、1989年の作品『pink』の中で “普通に” こわれた女性の愛と資本主義を描いています。彼女の作品は、文化や社会への深い洞察を反映させた内容となっており、読む者に新しい体験を提供してきました。
展示される作品は以下の4点です:
- - 「pink/ユミちゃん2」
- - 「私は貴兄のオモチャなの」
- - 「うたかたの日々」
- - 「pink/ユミちゃん1」
これらの作品は、手漉きの越前和紙を用いたコロタイププリントで制作され、様々なテクスチャや色彩の美しさを引き出しています。特に、コロタイプ印刷は網点ではなくグラデーションで表現するため、作品に深みを与えています。
伊藤若冲の作品紹介
伊藤若冲(1716年-1800年)は、奇想の画家として知られ、精緻な描写とユニークな構図で多くの人を魅了しています。展示には以下の木版画が含まれます:
- - 「花卉図/向日葵」
- - 「花卉図/花蓮」
- - 「花卉図/小薊」
これらの作品は、若冲特有の升目描きによる華やかな花々を描いており、視覚的な美しさが際立っています。また、独特の背景色は、伝統的な浮世絵の技法を駆使しており、幾何学的な枠と色彩の共演が検討されています。
展示の魅力
この展示は、岡崎京子と伊藤若冲という異なる時代やスタイルのアーティストを一つの空間で楽しむことができる貴重な機会です。四角いフレームに囲まれたモノクロの女の子たちと、丸いフレームの中で力強く生きる色とりどりの花々が、200年の時を超え共存しています。この対比を通して、現代と伝統の間にある何か新しい発見があるかもしれません。
展覧会詳細
- - 会期: 2025年11月13日(木)~12月18日(木)
- - 会場: 京都アンプリチュード
- - 住所: 京都市中京区御池通堀川東入森ノ木町208番地の2
- - 開店時間: 10:00~17:00(11/13、14は20:00まで)
- - アクセス: 京都市営地下鉄「二条城前駅」より徒歩2分、「烏丸御池駅」より徒歩7分
- - 休店日: 土日祝日(15日、16日は開店)
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