G20財務大臣・中央銀行総裁会議における金融安定理事会の重要なレター
2023年10月23日から24日にかけて、アメリカのワシントンD.C.で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議において、金融安定理事会(FSB)が重要なレターを公表しました。このレターは、G20の会議に向けた議長の名で発信され、金融業界における技術革新や課題への対応について幅広く言及しています。
レターの内容
FSBが発表したレターでは、以下のような重要なテーマが取り上げられています。
1.
技術革新の活用
現在、金融業界では新しい技術が急速に進展しています。その中には、クロスボーダー送金や暗号資産の発展が含まれ、これらは国際的な金融の流れを一新する可能性を秘めています。
2.
2023年3月の銀行混乱からの教訓
レターでは、近年の銀行危機が示した教訓や、これに基づくリスク管理の重要性も指摘されています。特に、サイバーリスクやオペレーショナルリスクへの対策が求められている現状が説明されています。
3.
サイバー及びオペレーションのレジリエンス
サイバー攻撃やシステム障害はongoingな課題であり、これに対する強固な対策や準備が必要とされています。FSBは、国際金融システムがより強固であるためにどうすべきか、具体的な方策を考えています。
4.
暗号資産とトークン化
最近の金融革新の中で、暗号資産やトークン化の進展は避けて通れないテーマです。これには、法的課題や金融市場に与える影響など多方面からの検討が必要です。
総括
本レターは、技術革新の利点を最大限に生かしつつ、リスク管理や国際協力を通じて金融システムの安定化を図ることを目指しています。このような動きは、今後の国際金融の在り方や政策形成に影響を与えることが予想されます。
金融庁は、FSBの活動を注視しつつ、日本としての対応を考慮していく方針です。今後の具体的な施策にも注目が集まります。
【参考リンク】
お問い合わせは、金融庁まで。電話番号: 03-3506-6000(代表)