「装身具」の物語
2026-09-01 14:37:58

京都国立近代美術館で魅力的な映像体験「装身具」の物語

京都国立近代美術館が2026年11月21日と22日に、特別な映画上映会「装身具(アクセサリー)で始まる物語」を開催します。このイベントでは、日常の小さなアイテムであるアクセサリーがどのように人々の生活に影響を及ぼすのか、深く掘り下げた映画作品を2本上映します。

今回上映される映画は、いずれも装身具をテーマにした物語です。特に注目したいのは、1941年の松竹大船作品『簪』です。この作品では、東京で男性に囲まれて生活する惠美が、温泉宿で簪を落とす出来事を通じて、人生を見つめ直す姿が描かれています。彼女が出会う傷病帰還兵や個性的な宿泊客たちとの交流が、物語に温かな色合いを加えると同時に、当時の女性の置かれた厳しい現実も描写されています。情緒と現実、親密さと孤独といった対比が見事に表現されており、清水宏監督の名作の一つとして多くの人に愛されています。

また、1961年の岩波映画製作所による『恋の羊が海いっぱい』も特別上映されます。この短篇は、羽田澄子の脚本をもとに、黒木和雄によるミュージカル風のアレンジが施されています。衣装を担当したのは有名なファッションデザイナーの森英恵で、映画の中で彼女のセンスが光ります。この作品は、早口のお針子たちが登場するコミカルな要素もありつつ、最後にはPR映画そのものを問い直す深いテーマを含んでいます。

さらに、フランスとイタリアの共同製作による名作『たそがれの女心』も上映されます。この映画では、夫からもらったイヤリングを内緒で売る貴婦人の心理を深く掘り下げ、彼女を取り巻く様々な人々との関係を綴っています。特に、貴婦人と男爵のダンスシーンは映画史に残る名場面として知られています。

京都国立近代美術館は、国立映画アーカイブと連携し、NFAJ所蔵の映画コレクションを継続的に上映していくプロジェクトを2007年から実施しています。2009年から始まった定期上映会「MoMAK Films」では、約9万本を誇る国内外の名作映画を観ることができ、映画と美術の視点を融合させた多彩なプログラムが展開されています。

今回の上映会の概要は以下の通りです。日程は2026年11月21日と22日、各日11時と14時からの2回上映を予定しています。観覧料金は1プログラム520円(オンラインチケット)。中学生以下は無料で入場可能で、心身に障がいのある方とその付添者も無料で参加できます。

会場は京都国立近代美術館で、定員は50席となっています。受付と開場は上映30分前から行いますので、ぜひお早目にお越しください。詳しくは公式ウェブサイトで確認できます。アクセサリーがもたらす物語の数々を、ぜひこの機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。


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京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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