三重県伊賀市での再生可能エネルギー供給開始
三重県伊賀市がテス・エンジニアリングと共同で、新たに再生可能エネルギー電力の供給を開始することを発表しました。この取り組みは、伊賀市役所本庁舎向けにカーポート型の自家消費型太陽光発電システムを設置し、2025年10月から運用が開始される予定です。
オンサイトPPAモデルによる供給
このプロジェクトは、テス・エンジニアリングが「オンサイトPPAモデル」という形式を用いて実施します。このモデルでは、発電事業者が太陽光発電所を所有し、維持管理を行い、その発電した電力を直接需要家に供給します。これにより、初期投資を抑えつつ、安定した電力供給が実現します。
伊賀市役所本庁舎に設置されるこの発電システムの発電容量は約308kWで、年間の想定発電量は約37万kWh。これは、伊賀市役所の年間電力需要量の約30%を賄うことになります。さらに、年間156トンのCO₂排出削減が期待されています。
環境への貢献
本事業は「令和5年度伊賀市公共施設等の利活用に関する民間提案制度」で最優秀提案として認められたことから実施に至りました。伊賀市は、公共施設のカーボンニュートラルに向けた取り組みを強化し、持続可能な社会の実現を目指しています。この取り組みは、地域社会の環境意識を高める役割も果たすでしょう。
経済的なメリット
このプロジェクトは、CO₂排出量を削減するだけでなく、電力需要の変動や燃料費の変動に左右されない長期にわたる安定した電源を供給することにも寄与します。つまり、伊賀市は再生可能エネルギーの利用にかかる初期投資を避けつつ、持続可能な電力供給を実現することができます。
今後の展望
テスホールディングスは、再生可能エネルギーの主力電源化やエネルギーのスマート化など、さまざまな分野で事業展開を行っています。今後も顧客のニーズに応えるため、様々なエネルギーソリューションを提供し、脱炭素社会のリーダーを目指します。
このプロジェクトは、地域における脱炭素の取り組みにおいて重要な一歩となるでしょう。テス・エンジニアリングの活動は、伊賀市にとって新しいエネルギーの形を示す象徴的な事業となり、他の地方自治体にも波及効果をもたらす可能性があります。
プロジェクトの詳細
- - 設置場所: 伊賀市役所本庁舎
- - 所在地: 三重県伊賀市
- - PPA事業者: テス・エンジニアリング株式会社
- - 発電容量: 約307.98kW(東洋アルミニウム製の435Wパネルを708枚使用)
- - 供給開始: 2025年10月
- - 供給期間: 20年
このような革新的なプロジェクトが地域の持続可能性を向上させる中で、伊賀市の未来は明るいといえるでしょう。