全国対応の訪日外国人向け医療機関検索サービス「MEDSEEK」
2025年6月2日、東京都江東区に本社を置く有限会社あいが、訪日外国人観光客のための医療機関検索サービス『MEDSEEK(メドシーク)』を正式にリリースします。このサービスは、厚生労働省が提供する医療機関データを元に、ユーザーの所在地から最寄りの医療機関を簡単に探すことができる画期的なものです。
訪日外国人向け医療相談のニーズ
日本政府観光局(JNTO)によると、2025年3月には訪日外国人旅行者数が前年比13.5%増となり、349万7600人に達しました。過去最も多くの観光客が日本を訪れたこの月ですが、同時に体調不良や怪我を経験する観光客も増加しています。そんな中で必要とされるのが、確実に医療機関にアクセスできる仕組みです。「病院に行きたいが、どこに行けば良いかわからない」「外国人を受け入れてくれる医療機関はあるのか」といった不安を解消するためのサービスが近年求められています。
MEDSEEKの特徴
MEDSEEKは、厚生労働省のデータを基にした全国2,223の医療機関情報を扱い、Googleマップと連携しています。このため、観光客は旅行中いつでもどこからでも、周囲の医療機関を探すことが可能です。これは、同様のサービスでは東京都内限定でしか提供されていないため、全国規模でのガイドがない中での強みとなります。従来のオンライン診療とは異なり、実際の医療機関で診察を受けられるため、医師に直接症状を伝えたり、適切な処置を受けたりすることができます。
10言語に対応し、事前問診の利便性
このサービスは英語、中国語、韓国語、フランス語など、実に10か国語に対応しています。これにより、外国から訪れた旅行者が自分の必要な情報を手に入れやすくなっています。また、事前にオンラインで問診票を記入が可能で、到着後すぐに医療機関での受診がスムーズに行えるようになります。これにより、観光客や医療従事者双方の「言葉の壁」を軽減し、安心して医療を受けられる環境を提供します。
観光客の急増と今後のビジョン
最近、当社が経営する調剤薬局にも多くの外国人観光客が訪れ、薬や湿布を求めるケースが増えています。ある国では病院に行く前に、まず薬局に訪れる習慣があるため、より良い医療サービスが必要だと感じました。そのニーズを基に、『MEDSEEK』の開発がスタートしました。
QRコードを読み取るだけの簡単な手続きで利用できるこのサービスは、今後ホテルや観光施設と連携し、観光客に対する認知度を高めていく計画です。観光客が気軽に病院選びをできるよう、彼らの目に留まる場所にQRコードを設置し、医療機関検索が可能なことを広報していく予定です。
サービス概要
- - サービス名:MEDSEEK(メドシーク)
- - 対応言語:10言語
- - 主な機能:医療機関検索、Google Map連携、多言語問診票、QRコード対応
- - 対応エリア:全国47都道府県
- - 利用方法:スマートフォン及びPCからアクセス可能
日本の医療アクセスを向上させるこの新たな試みに期待が寄せられています。観光客が安心して日本での時間を楽しむために、MEDSEEKの活躍を多くの人々が待ち望んでいることでしょう。