海水浴シーズン到来! 海上保安庁が教える遊泳中の事故を防ぐための“4つの約束”
本格的な海水浴シーズンが到来し、海へ行く機会が増える人も多いのではないでしょうか。しかし、楽しいはずの海水浴で事故が起こってしまうケースも少なくありません。そこで今回は、FMヨコハマのラジオ番組「The Burn」に出演した海上保安庁 第三管区海上保安本部 交通部 安全対策課 安全対策第三係長の粟田将仁さんに、遊泳中の事故を防ぐための重要なポイントについて解説していただきました。
粟田さんによると、遊泳中の事故で最も多いのは「溺水」で、全体の51%を占めているそうです。次いで多いのが「帰還不能」で、海流に流されて戻れなくなってしまう事故です。これは、カヤックやサーフィン、SUP、手漕ぎボートなど、海流の影響を受けやすいレジャーを楽しむ際に特に注意が必要です。さらに、お酒を飲んだ状態での遊泳や、高波にさらわれて溺れる事故も少なくありません。
また、親御さんが目を離した隙に子供が溺れてしまうという悲しい事故も発生しています。粟田さんは、遊泳中の事故の77%が海水浴場以外で起こっているという事実を指摘し、海水浴場以外での遊泳は特に危険であると警鐘を鳴らしました。
では、遊泳中の事故を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか? 粟田さんが強調したのは以下の4つのポイントです。
1.
ライフセーバーや監視員がいる、管理された海水浴場で泳ぐこと
2.
波の高い日や風の強い日は絶対に泳がないこと
3.
お酒を飲んだら泳がないこと
4.
保護者の方は常に、お子様から目を離さないこと
特に、小さなお子様や水に慣れていない方は、これらのポイントを徹底することが重要です。また、海水浴場以外での遊泳は、たとえ水深が浅くても危険が伴うため、絶対に避けるべきです。
粟田さんは、これらのポイントを守ることの重要性を訴え、海水浴を楽しむ際には十分に注意するよう呼びかけました。また、第三管区海上保安本部では、7月16日から8月31日まで「夏の事故ゼロキャンペーン」を実施し、海難事故防止のための情報を取りまとめた「ウォーターセーフティガイド」を配布するなど、安全啓発活動に力を入れています。
楽しい海水浴を安全に過ごすためにも、海上保安庁の呼びかけに耳を傾け、事故を防ぐための対策をしっかりと講じていきましょう。