日本発の教育メソッド「ほめ育」がインドで正式採用
日本で開発された教育メソッド「ほめ育」が注目を集めています。インド・マハラシュトラ州にある工科系総合大学、アショクラオ・マネ・グループ・オブ・インスティテューションズ(AMGOI)がこのメソッドを正式な科目として採用し、2026年7月に約600名の学生が履修することが決まりました。
「ほめ育」の背景
「ほめ育」とは、日本の原邦雄氏が開発した教育メソッドで、褒めることによって自己肯定感を育み、人の能力を引き出すことを目的としています。この教育法は、様々な分野で実績を上げており、国内外で800社以上の企業、250園以上の幼児教育施設で実践され、世界20か国、延べ100万人以上に影響を与えてきました。
AMGOIでは、学生の自己肯定感やコミュニケーション能力、そして目標設定などの「非認知スキル」の育成が重要視されており、職業能力開発の一環として「Professional Skill Development」という正式科目が設けられました。この中で「ほめ育」と、その実践ツールである「神メモ」が導入されたのです。
プログラムの詳細
2026年7月に実施されるプログラムは、工学部2年生を対象にした4日間の集中プログラムです。学生たちはこのプログラムを通じて、以下のテーマについて実践形式で学ぶことになります。
- - 自己理解と自己肯定感の向上
- - コミュニケーション能力、リーダーシップ
- - 目標設定と習慣化
- - キャリアデザイン
- - チームビルディング
このプログラムの中心にあるのは、以下の三つのメソッドです:
1.
ほめ育(Ho-Me-I-Ku)
自分や他者の長所を見つけ、認めて伝えることで自己肯定感を育む人格形成メソッド。
2.
神メモ(KAMI MEMO)
自分の成長を記録し確認することで、良い習慣を定着させる自己成長ツール。
3.
Future Self Timeline(未来年表)
将来の理想像を描き、それに基づいた行動計画や資金計画を立てる体験型ワーク。
プログラムの前半2日間では、自己評価やグループディスカッション、プレゼンテーションを通して、学生が自らの能力や価値観、将来的な目標について深堀りしていきます。後半の2日間では、神メモや未来年表を活用して、理想の未来像から逆算した具体的な行動計画や資金計画の策定に取り組みます。
今後の展開
「ほめ育」の成功は、単なる一施設での導入にとどまりません。原邦雄氏が語るように、教員の育成にも力を入れており、AMGOIの教員を対象とした養成プログラムを開始し、現地の教員が自立して「ほめ育」を教えられる環境を整えていく意向です。さらには、インド国内の他大学や教育機関にも導入を拡大し、日本発の教育メソッドを広めていくという未来像を描いています。
原邦雄氏のビジョン
原邦雄氏は、「我々が日本で培ってきた教育の価値が、国境を越えて正式に大学教育として採用されたことに大変感慨深い」とコメントしています。文化や言語が異なっても、「褒めること」が人間の可能性を引き出す原理は変わらないと強調し、インドでの経験を次の国へと広げていく意欲を示しています。
この取り組みを通じて、今後ますます多くの人々に「ほめ育」が広がり、次世代を担う人材の育成に寄与することが期待されます。