カサナレ、2.25億円の資金調達を実施
カサナレ株式会社(以下、カサナレ)は、グローバル・ブレイン株式会社や三菱UFJイノベーション・パートナーズを引受先とし、プレシリーズAラウンドのファーストクローズにて累計2.25億円の資金を調達した。本記事では、カサナレの事業内容や資金調達の背景、今後の展望について詳しく紹介する。
カサナレとは?
カサナレは、生成AIを基盤としたカスタマイズ型ソリューションを提供するスタートアップ企業である。「いつもの仕事をもっと簡単に」というミッションのもと、企業のニーズに応じたAIアプリケーションの開発を行っている。独自の「カサナレテクノロジーピース」技術を活用し、様々な業界に向けて最適化されたソリューションを展開している。
特にLLM OpsやRAG技術の組み合わせが強みで、導入企業では業務の効率化や生産性向上が見込まれている。しかし、生成AIの導入が進む中でも、既存の技術の導入だけでは十分な効果が得られない場合が多い。カサナレはこの課題を解決し、現場で実際に役立つ価値あるサービスを提供している。
資金調達の背景
今回の資金調達は、カサナレが提供する生成AIプロダクト「Kasanare」のサービスデリバリー体制を強化し、スケーラブルな組織基盤の構築を目的としている。現在までに金融、モビリティ、消費財、通信など、多くの業界で50件以上のプロジェクトを成功させており、業務ワークフローの効率化を支援している。
また、カサナレは今後、さらなる事業展開を見据え、企業との共同のソリューション開発や連携強化にも取り組んでいく。生成AIの可能性を広げ、企業に新たな価値と成長をもたらすことを目指す。
投資家の意見
今回の資金調達には、グローバル・ブレイン社と三菱UFJイノベーション・パートナーズ社からの評価が高い。グローバル・ブレイン社のFounder CEO、百合本 安彦氏はカサナレの成長を高く評価しており、引き続きの投資を決定した理由として、同社が多様な業界に対して生成AIサービスを展開し成功を収めたことを挙げている。また、MUIPのChief Investment Officer、佐野 尚志氏もカサナレの技術力に大きな期待を寄せ、MUFGとの連携を通じてのさらなる成果も楽しみにしているとコメントしている。
カサナレの展望と「Kasanare」サービス
カサナレの提供する「Kasanare」は、テクノロジーピースを組み合わせて企業の課題に応じたカスタマイズ型ソリューションを提供するサービスである。セキュリティやデータ保護の要件を満たしつつ、企業全体でのLLM活用を実現する。
特に、社内ヘルプデスクや研修の効率化、コールセンターやFAQシステムの業務効率化、自動化された接客など、企業のさまざまなニーズに応じてソリューションを提供している。
まとめ
カサナレは、生成AIの潜在能力を引き出し、真に役立つ価値を提供するために、挑戦し続ける意志を示している。資金調達を経て、さらなる成長と社会実装に向けた取り組みが期待される。今後、同社の動向から目が離せない。