ユニーリサーチの新しい試み
株式会社プロダクトフォースが運営するダイレクトリサーチサービス「ユニーリサーチ」は、最新の機能『フリーアンサー設問の不適切回答自動クリーニング』をリリースしました。この機能は、アンケート調査における不適切なフリーアンサーを自動的に検出し、除去するものです。この施策によって、フリーアンサーに含まれる不適切回答をなんと97.2%も削減した成果を上げました。
機能開発の背景
ユニーリサーチは、2024年9月に新しい定量調査機能を導入しました。これにより、利用者は1,000円からと手頃な価格で、迅速にアンケートを実施できるようになりました。しかし、急速に収集されたデータの中には不適切な回答が混じることがあるとのフィードバックが多く寄せられていました。特に、Webアンケートにおける信頼性の問題は深刻で、この課題を解決するためにAI技術を活用したクリーニング機能の開発が決定されました。
この新機能は、従来の調査方法に対する革新と言えるもので、インタビューやオフライン調査などの質の高い従来の方法と比べて、安定した品質を保ちながらスピーディーにデータを収集できることを目指しています。
AI自動クリーニング機能の概要
新機能として提供されるAI自動クリーニングは、フリーアンサー内の不適切回答を特定し、自動的に排除するものです。このプロセスはユーザーにとってコストがかからないため、多くの企業にとって非常に有効なツールとなるでしょう。2025年6月の試験運用では、自動クリーニング導入前と後を比較した結果、97.2%の不適切回答の削減が確認されました。
この機能は、2,000件ずつランダムに選んだフリーアンサーを使い、目視で不適切な回答を計測することで、その効果を検証しました。また、AIによる判定基準は明確であり、「意味不明語」や「設問と無関係な回答」、さらには「1文字のみの入力」といったわかりやすい不適切回答を対象にしています。
検討される今後の課題と展望
ただし、AI自動クリーニングには限界も存在し、設問の質や設計によっては不適切回答を完全に除外しきれない場合もあります。これを避けるために、プロダクトフォースでは独自のロジックと生成AIの活用によって、正確に不適切な回答を識別する手法を確立しています。今後も、データ品質を高めるための新たな取り組みを行う予定であり、無料の予備回答提供なども既に取り入れています。
最後に、ユニーリサーチは偏りのない正確な調査結果を提供するために、最新のAI技術や専門知識を活用し、独自の調査方法を拡充していく計画です。特にオンラインインタビューやオフライン調査といった多様な調査形態を通して、顧客のニーズに的確に応えていく姿勢を強化していく結果となることでしょう。