ワールドコーポレーションとスカイマティクス、戦略的業務提携でDX推進
2023年、建設業界のテクノロジー革新を牽引する二つの企業が手を結びました。株式会社ワールドコーポレーションと株式会社スカイマティクスが締結した業務提携は、建設現場におけるデジタル変革(DX)を加速することを目的としています。特に、スカイマティクスのドローン測量サービス「くみき」と、ワールドコーポレーションが育成するDX人材の組み合わせは、今後の建設業界の方向性を示す大きな一歩となるでしょう。
提携の背景
ワールドコーポレーションは、全国の様々な建設現場において、3,500名以上の技術者を派遣する人材サービス企業です。建設業界のデジタル化を推進し、生産性向上を目指していますが、現場ごとのニーズに応えるためには、DX人材の強化やデジタルツールの活用が不可欠でした。
一方、スカイマティクスは、AIや衛星データを駆使したリモートセンシング技術で実績を残しており、建設、林業、防災など様々な分野において「くみき」を通じてDX推進を果たしてきました。2025年1月には「くみきトレ」というオンラインの人材研修プログラムを提供予定で、さらなる人材育成に取り組んでいます。
1. DX人材の育成
この提携により、ワールドコーポレーションは自社の技術者を「くみきトレ」に参加させ、ドローン測量や点群処理のスキルを習得させます。これにより、現場で活躍するDX人材を育成し、結果として多様なデジタルツールを活用できる技術者が増えます。これが現場の効率性の向上と人手不足の解決へと繋がるのです。
2. 土木現場への導入支援
スカイマティクスは、育成されたDX人材を建設現場に派遣し、既に「くみき」を導入しているクライアントにはさらなる活用を提案し、導入していないクライアントには導入支援を行います。これにより「くみき」の利用機会を拡大させ、さらなるサービスの認知向上を図るのです。
代表コメント
ナレルグループの柴田直樹専務取締役は、「この提携を通じて、より多くのDX人材が育成され、建設業界の生産性向上に貢献できると確信しています。」とコメント。特に、人手不足が深刻化する中、DX化の推進は業界の未来を変える重要な鍵であると強調しました。
スカイマティクスの渡邉善太郎社長も、「両社の強みを活かして、建設現場のDXを加速させ、人手不足解消に貢献することを目指します」と意気込みを語りました。
まとめ
今回の業務提携は、建設業界におけるテクノロジーの進化と人材育成の融合を示す重要な事例です。両社がこの提携を通じて、DX人材を育成し、業界全体の生産性向上に寄与することが期待されます。未来の建設業界は、デジタル技術と優れた人材によって大きな変革を遂げることでしょう。今後の展開に、ぜひ注目してください。