新刊『好日日記』発売のご案内
新潮文庫シーンに新たな一冊が仲間入りします。エッセイストの森下典子さんによる『好日日記』が、2023年11月28日に発売されます。この作品は、彼女が25年間にわたってお茶のお稽古を経験する中で感じた数々の感動や気づきを纏めたもので、前作『日日是好日』の続編です。
『日日是好日』を超える感動
『日日是好日』は、日本の茶道の魅力に触れた感動を描き、多くの読者の心を掴みました。映画化もされ、役者陣の名演技が話題となったことは記憶に新しいですが、本作『好日日記』はその興奮をさらに引き継ぐ内容になっています。特に、二十四節気の美しさに焦点を当て、その瞬間を見逃さない感受性が際立っています。
季節の美に触れる
この本では、茶道の奥深い教えを通じて、季節の移り変わりを楽しむことができます。例えば、梅の香りが漂う「立春」や、花吹雪が舞う「清明」、蝉の声が響く「大暑」など、各節気に寄り添った美しさが丁寧に綴られています。それぞれの季節の魅力を知ることができ、読者はページを捲るごとにその素晴らしさを味わえます。
冬の章から始まる一年
特に冬の章「小寒」では、お正月や初釜にまつわるエピソードが書かれており、新年にぴったりの読み応えを持っています。このように、季節の変化に合わせた内容で、読者は常に新しい感動に出会うことができるでしょう。
文庫化に伴う大幅加筆
『好日日記』は、2018年に単行本でリリースされましたが、今回の文庫化に際しては、大幅な加筆が施されています。新たに追加された「利休忌」と「紅葉の森」のパートは、著者の新しい視点を提供し、さらなる興味を引きます。また、新しいイラストの追加により、視覚的にも楽しめる作品となっています。
特別な解説も
本作の文庫解説には、俳優としても活躍している小林聡美さんが名前を連ねています。彼女は前作の文庫解説を執筆した柳家小三治さんの紹介で『日日是好日』を手に取り、多くの学びを得たと述べています。解説では、より成熟したお茶の世界に入った森下さんの姿が描かれています。小林さん自身のピアノの修行に触れることで、「道」とは何かを深く考えさせられる内容になっています。
2面販売台での展開
新潮社では、続編である『好日日記』と前作『日日是好日』を並べた2面販売台を設置し、全国の書店で展開する予定です。両作品を手に取ることで、森下さんの茶道に対する深い愛情とその魅力を感じてもらえるでしょう。
著者について
森下典子さんは、1956年に神奈川県で生まれ、日本女子大学で国文学を学びました。エッセイストとして活躍し、各種メディアにも登場する人気コラムニストでもあります。映画化された『日日是好日』をはじめ、他にも多くの著作を持ち、海外でも広く読まれています。
豊かな季節の美しさを楽しむために、ぜひ『好日日記』を手に取ってみてはいかがでしょうか?新潮文庫からのエッセイ集は、あなたの日常に新しい発見をもたらしてくれることでしょう。