ANA大阪空港が「Beacapp Tag」で歩行補助具の効率的管理を実現
ANA大阪空港が株式会社ビーキャップの「Beacapp Tag」を導入し、空港内にある歩行補助具の効率的な管理と運搬を実現しました。この取り組みは、年間約2,312時間分の備品捜索にかかる業務を削減し、高品質なサービスの提供に寄与しています。
導入の背景と目的
ANA大阪空港(大阪府豊中市)は、ANAグループ便と提携エアラインの空港オペレーションを担う重要な拠点です。この空港では、車椅子やベビーカーなどの歩行補助具を計95台保有しており、日々多様なお客様に利用されています。しかし、広いターミナル内での補助具の所在確認は難しく、待機時間が発生する課題がありました。そして、2025年の訪日外国人客数増加を見据え、よりスムーズなサービス提供が求められていました。
Beacapp Tagの導入
ビーキャップは、リアルタイムでモノの所在を可視化できる「Beacapp Tag」を開発し、ANA大阪空港での試験導入を経て、正式に使用が開始されました。これにより、小型ビーコンを795台の歩行補助具に取り付け、各保管場所に受信機を設置。空港スタッフは、普段使用しているiPadを通じて、即座に保管場所ごとの歩行補助具の台数を確認できるようになりました。
導入の効果
新しいシステムにより、従来1日平均7時間20分かかっていた歩行補助具の所在確認と再配置作業が、たった1時間にまで短縮されました。これにより、年間で約2,312時間の業務が削減されました。スタッフは、捻出した時間をお客様への対応に充てることができ、サービス品質を向上させることに成功しました。
さらに、「Beacapp Tag」による迅速な情報共有により、急な対応が必要な場合でも、必要な歩行補助具の場所をすぐに確認し、スムーズにお客様に提供する体制が整いました。この仕組みにより、空港スタッフの安心感も生まれ、丁寧なサービス提供が可能になっています。
トータルで、導入後の約300名のスタッフに実施した社内アンケートでも「お客様からの困りごとが減った」との実感を持つ回答が約80%を占めました。
今後の展望
現在、「Beacapp Tag」によって可視化されているのは、ANA大阪空港が管轄する大阪国際空港の南ターミナルのみですが、今後は空港全体で同様のシステムを導入し、すべてのお客様がいつでもどこでも必要な歩行補助具を迅速に利用できるよう、さらに環境整備を進めていく方針です。
この施策は、訪日外国人客の増加が予想される中、プライバシーと公共性を両立させた、一層のサービス品質向上へと繋がることでしょう。
まとめ
ANA大阪空港とビーキャップによる「Beacapp Tag」の導入は、業務効率を大幅に改善しつつ、サービスの質を落とさずに向上させる新たなモデルの一環といえます。今後も、快適で便利な空港体験の提供を目指し、技術革新が期待されます。