旧車を守るために必要な自然災害対策
最近、全国的に自然災害による車両被害が多発しています。特に台風や大雨の影響で、大切な旧車を失うリスクが現実のものとなっています。そこで、旧車に特化した買取サービス「旧車王」を展開するカレント自動車株式会社が行った調査の結果を元に、旧車オーナーたちがどのように自然災害対策を講じているのかを見ていきましょう。
調査の背景と概要
調査は2024年9月10日から9月18日の期間、154名の旧車オーナーを対象に実施されました。質問内容は、旧車を守るための保管対策、自然災害発生時の具体的対策、保険や補償の加入状況など多岐にわたります。
旧車の保管対策
最も多くのオーナーが実施している保管方法は「ガレージや倉庫で保管する」で、52.9%の回答を得ました。雨や飛来物から車両を守るためには、ガレージでの保管が非常に有効です。また、一般的な雨によるボディの劣化を防ぐ意味でも、ガレージは理想的な環境と言えるでしょう。
しかし、驚くべきことに約25.6%のオーナーが「特に特別な保管対策はしていない」と回答しており、自然災害対策の意識が不足している現実も浮き彫りになりました。さらに、具体的な対策としては「台風の際には屋根のある有料駐車場に移動する」や「浸水しやすい地域を避ける」といった回答が見られましたが、全体としてまだまだ対策が不十分であることが表れています。
災害時の具体的対策
台風や地震などの自然災害が発生した場合、オーナーの半数以上(48.3%)が「特に何もしない」と答えています。この結果から、多くの旧車オーナーが自然災害に対するリスク認識が低いことが判明しました。いっぽうで「駐車場所を変える」と回答した人は36.1%で、特に高台に停めたり、立体駐車場を利用することで浸水被害を回避する動きも見られました。
一方で、日頃から危険を予測し、予備の車両を用意しておくといった慎重なオーナーも存在しており、具体的な状況に応じた対応が求められます。
保険や補償加入状況
自然災害からの被害に備える保険や補償について尋ねたところ、54.5%のオーナーが「検討していない」と回答しました。この数字は非常に高く、既に加入している人は35.1%しかいません。これからの時代、修理代の高騰や保険料の値上げが予想される中で、補償への加入が必要であることは自明です。
まとめ
調査結果から分かるのは、旧車オーナーが比較的日常生活のなかで自然災害に対する準備が不足しているということです。ガレージでの保管は多くの人に実施されていますが、災害発生時には特に行動を起こさない人が多く見受けられます。多くのオーナーが保険や補償の加入を考えることなく、無防備な状態を続けている事実も見逃せません。これは愛車を守るために重大なリスクを伴うため、今後の方針を見直す必要があるといえるでしょう。
旧車を愛する皆様には、これらの結果を踏まえ、常日頃からのリスク管理と備えが重要であることをご理解いただきたいと思います。近い将来、旧車の購入を検討されている方も、今回の調査結果をぜひ参考にしてみてください。
旧車王について
旧車王は、旧車専門の買取サービスとして20年以上の実績があります。全国どこでも無料出張査定を行い、旧車の特性を理解したうえで適正価格を保証しています。お客様の大切な旧車を次世代へとつなげるサポートをしています。
カレント自動車について
カレント自動車株式会社は中古車を価値ある資産として再生させ、循環型社会の実現に寄与することを目指して取組んでいます。旧車の愛好者にとって、非常に信頼のおけるパートナーとなることでしょう。