日本精工の新しい医療サポート「MOOVO™」の運用評価開始
日本精工株式会社(以下、NSK)は、慶應義塾大学病院との協力のもと、医療従事者の負担を軽減するための新しい搬送アシスト装置「MOOVO™」の院内運用評価を2026年7月から開始します。本装置は、ストレッチャーの搬送を支援するもので、医療現場での業務をより効率的に進めることを目的にもたらされました。評価の結果をもとに、2026年12月からの販売開始を目指しています。
背景
日本では少子高齢化や労働力人口の減少が進んでおり、医療現場においても限られた人員で広範な業務をカバーすることが求められています。このような環境下、医療従事者一人ひとりの身体的負担をできるだけ軽減し、安心して働ける環境を整えることが急務とされています。NSKは、中期経営計画2028でロボティクス事業を重視し、過去の技術を活かしながら新たな取り組みを進めています。
「MOOVO™」は、こうした取り組みの一環で開発され、医療従事者がストレッチャーを運ぶ際の負担を軽減し、働きやすい環境づくりに寄与すると期待されています。本評価は、実際の病院環境での運用データを収集し、課題を整理しながら、身体的負担を定量的に評価することを目的としています。
慶應義塾大学病院は、AIやICT、ロボット技術を導入し、医療従事者の負担軽減と医療の質向上を目指す「AIホスピタル」の取り組みを進めており、「MOOVO™」の導入がその理念に合致していることから評価が実施されることとなりました。
「MOOVO™」の特長
「MOOVO™」は、ストレッチャーに取り付けて使用することができる搬送アシスト装置です。操作方法は非常にシンプルで、ストレッチャーを押したり引いたりすることだけで、軽い力でスムーズに操作が可能です。このため、特別な訓練を必要とせず、医療現場への導入が容易です。
この装置は、2024年3月に実用化されたリモコン操作型「MOOVO™」の運用知見を活かしており、医療従事者が普段通りの動作でストレッチャーを操作する際に、搬送を支援するように改良されています。
「MOOVO™」を支えるのは、NSK独自の全方向アシスト制御技術です。この技術により、前後だけでなく、左右や360度あらゆる方向への移動をスムーズにアシストし、医療現場での迅速な対応を実現しています。
NSKについて
NSKは1916年に日本で初めての軸受を生産して以来、100年以上にわたり様々な革新技術を生み出してきた企業です。現在では約30カ国に拠点を持ち、世界の産業の発展を支えています。特に軸受の分野では世界第3位の規模を誇っており、他にもボールねじや電動パワーステアリングなどにおいても国際的に強力なリーダーシップを発揮しています。
NSKについての詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
「MOOVO™」の運用評価は、医療従事者の負担を軽減するための重要なステップです。NSKは、2026年8月21日から22日にかけて開催される「第30回日本看護管理学会学術集会」において、この評価に関する講演を行い、装置の実機初展示も行う予定です。これにより、医療現場での「MOOVO™」の有用性が注目されることでしょう。