日比谷セントラルビルのリボーン記念イベント
三井物産都市開発株式会社は、日比谷セントラルビルのリボーンプロジェクトが完了したことを祝うイベントを開催しました。日時は12月19日木曜日の17時30分から18時30分まで、東京・日比谷の1階エントランスで行われました。このイベントでは、デザイナーであり建築家の山下泰樹氏とブックディレクターの幅允孝氏が登壇し、「歴史・未来・人」をつなぐ“リボーン”プロジェクトの可能性について語りました。
リボーンプロジェクトとは
日比谷セントラルビルは1983年に建設されて以来、多くの人々に親しまれてきましたが、近年、その老朽化が問題視されていました。そこで、山下泰樹氏が「壊す」から「活かす」へという新たなコンセプトでリボーンプロジェクトを開始。2024年2月には、大規模なリニューアルを通じて、大理石で統一されたファサードや新旧が融合したインテリアを持つ、上質でクラシックな空間へと生まれ変わる予定です。
トークイベントの内容
イベントでは、山下氏と幅氏が互いの視点からリボーンの意義を探るトークセッションを展開。山下氏は「古いものを受け入れ、活かしていくことが、経済的にも環境的にも良い影響を及ぼす」と話し、ディテールにこだわった空間作りの重要性を強調しました。
幅氏は「書籍が人々の日常から遠く離れつつある今、どうにかして本を読む環境やモチベーションをつくる手助けをしたい」と述べ、本が過去の知恵を未来に生かす手段であることを訴えました。
このトークイベントは、「ミカン下北」や代官山の「Villa ASO」の再設計を手がけ、様々なデザインプロジェクトで知られる山下氏と、人と本との出会いを促す場をデザインする幅氏との貴重な対談となりました。
イベントの開催概要
日比谷セントラルビルで行われるこのイベントは、17時に受付がスタートし、17時30分にトークセッションが始まりました。その後、19時からは懇親会が開催され、参加者同士の交流の場が設けられました。ファシリテーターとして田中沙朋氏も参加し、イベントの進行に華を添えました。
まとめ
日比谷セントラルビルのリボーン記念イベントは、過去と未来を見つめ直す良い機会となりました。山下氏と幅氏の対話を通じて、これからの空間作りや文化のあり方についての新たな視点が得られました。このような取り組みが続くことで、古きを大切にしながら新しさを取り入れた、豊かな街づくりが進んでいくことでしょう。