2026年2月4日、京都を本拠にするバリュー・インテリジェンス企業Valuufyは、日本の自動車業界に関する調査結果を発表しました。その内容によると、日本の自動車メーカー全9社において、掲げた方針と実績の間には55ポイントものギャップが存在するとされています。このギャップは、方針を実行へと繋げるための測定インフラの成熟度が低いことを示しています。
具体的な調査対象は日経225構成銘柄に入る自動車メーカーで、さらに比較のために海外メーカー6社も加えられました。評価指標は、顧客、従業員、取引先、企業、社会、株主、自然環境の7つのステークホルダーに対する影響を網羅した168の評価基準に基づいています。この調査では、9社中77%の企業が自らの方針を表明していたものの、実績として示せたのは同約22%にとどまり、さらに第三者の検証を受けたのはわずか10%でした。
ValuufyのCEOであるカイル・バーンズは、「この55ポイントのギャップは、企業が掲げる方針を実行可能なアクションに変換するための基盤が不足していることを示しています。検証不十分の企業は規制当局の監視や評判リスクにさらされる可能性がある」と語っています。
このような状況を受け、「バリューウォッシング」という企業が実際の行動を超えた主張を行う行為が問題視されています。グリーンウォッシングとは異なり、バリューウォッシングは幅広いステークホルダー領域で発生する可能性があります。調査からは、取引先(チャネルパートナー)や地域社会との関係における重大な盲点が浮き彫りになりました。
特にチャネルパートナーに関連する評価指標の中で、開示されている実績はわずか34%であり、開示内容の12%は裏付けのない主張とされています。企業の検証率が20%を超える場合、より成熟した測定インフラを有しているとみられますが、日本の企業はその平均が5%と海外平均18%を大幅に下回っています。このことは、外部検証よりも内部統制やレピュテーション管理を重視する企業のガバナンス方針を反映していると考えられます。
バーンズは、適切な測定インフラの構築に3~5年を要すると指摘し、今から取り組む企業は2028~2029年までには運用面での成熟を実現できる見込みであることを述べています。Valuufyは今後も引き続き、企業のコミットメントと検証済み実績のギャップに対するセクター別評価を発表し続ける予定です。
以上が自動車業界についてのValuufyが発表した調査結果ですが、その内容は非常に重く、業界全体での透明性が求められることは明白です。企業は今後、方針を実行可能なものにし、ステークホルダーとの信頼関係を築いていく必要があります。
詳細な報告書はValuufyの公式サイトからダウンロード可能です。さらに、同社への問い合わせや評価依頼についても同様に対応されています。