データ活用改革を目指すSoLaboとFloweryの提携
株式会社SoLabo(東京都渋谷区)と株式会社Flowery(東京都墨田区)が、税理士業界の「データ価値最大化」と「全体最適」を目的とした戦略的な提携を発表しました。この提携により、税理士事務所向けの生産性向上、顧客満足度の標準化、そして経営支援の高度化に向けた取り組みが進められます。
背景
税理士事務所は、経営データの宝庫です。多くの企業が抱える定量データや定性データ、月次情報、意思決定履歴などが集まっています。しかし、それにもかかわらず、現状にはいくつかの課題があります。データが分散していてうまく活用できない、顧客満足度が担当者のスキルに依存している、「部分最適」な取り組みで生産性向上が進まないなどがその例です。
このような中で、SoLaboはAIOCRやGoogleワークスペースを活用し、データを集め、整える基盤を構築してきました。一方、Floweryも独自のCRMシステムを通じて、データの利用と価値の創出に貢献してきました。この度の提携により、両社の強みが融合し、税理士業界全体のデータ価値を引き上げ、最適化が期待されています。
提携の柱
MOUの主な内容は、以下の3つです。
1. 税理士業界のデータ価値最大化
SoLaboとFloweryは、AIOCRとCRMを組み合わせて、データ入力と顧客情報の連携を強化します。また、Googleワークスペースを使用し業務を最適化し、APIの自動化と構造化によってデータ活用基盤を整備することを目指します。
2. CS品質の標準化
顧客サービスのオペレーションを共通化し、顧客対応プロセスの標準化と品質担保を進めます。また、現場の課題を迅速に開発に反映できるアジャイルな体制を構築し、成功事例を他の事務所に展開する仕組みも設けます。
3. 全体最適モデルの実装
単一の事務所では実現できない価値をTAXGROUP全体で創出するため、データの活用による経営支援を高度化し、AIを使った早期の提案や支援モデルを確立していきます。
今後の取り組み
両社は、具体的な取り組みを通して業界全体の課題解決を目指します。具体的には、TAXGROUP加盟事務所向けのCS業務の共同実施、CRMとAIOCRの業務フローの標準化、現場の課題を吸い上げて開発に活かす改善サイクルの構築などがあります。また、業界問題を解決するためのイベントやセミナーも共同で開催します。
代表者のコメント
Floweryの大須賀清隆代表取締役は、「税理士業界には膨大なデータが眠っていますが、それを価値に変えるための基盤が不足しています。SoLaboと協力することで、CS品質を向上させ、実際に役立つモデルを作り上げていきたい」と述べています。
また、SoLaboの田原広一代表取締役も、「税理士事務所が持つデータを活用し、日本の中小企業を支援する幅を広げることが、日本の未来を明るくすることにつながる」と期待を寄せています。
株式会社SoLaboについて
SoLaboは、資金調達支援を中心に、認定支援機関として月平均1,000件以上の問い合わせを受け、10,000件以上の支援実績を持っています。2021年からは補助金申請支援事業を強化し、バックオフィスBPOサービスや自治体の課題解決サポートも展開しています。公式サイトはこちら:
SoLabo公式サイト
この提携によって、税理士業界全体がどのように進化していくのか、今後の展開に期待が高まります。