白樺湖地区の旧温泉施設再生計画が始動！新たな地域拠点を目指す

白樺湖温泉の新たな未来

長野県茅野市に位置する白樺湖の旧「すずらんの湯」が、地域活性化の新たな拠点として生まれ変わることとなりました。株式会社白樺村が温泉施設の譲渡契約を締結し、2026年4月のオープンを目指しています。本記事では、再生に向けた取り組みや地域との関わりを詳しくご紹介します。

旧「すずらんの湯」の譲渡契約の背景

旧「白樺湖温泉すずらんの湯」は観光客だけでなく地元住民にも愛されてきた日帰り温泉施設ですが、収益の確保が困難な状況により2024年3月に営業を終了することが決まりました。茅野市では老朽化した施設の解体に多額の費用がかかることを踏まえ、民間への譲渡を選択しました。

公募型プロポーザルの結果、白樺村が譲渡先として選定され、譲渡額は解体費用の見込みも考慮して設定されました。しかし、譲渡準備中の点検で、凍結等による設備の損傷が見つかり、追加の修繕が必要となりました。茅野市議会では修繕対応の予算が可決され、ついに譲渡契約が締結されたのです。

「灯湯すずらん」への名称変更と新たな展望

新たに「灯湯すずらん」という名称に変更されたこの施設は、単なる温泉だけでなく、飲食や物販のサービスも併設し、地域全体の公共性を重視した拠点を目指しています。運営は株式会社Community Plusが担当し、防災・避難拠点としての機能も持たせ、地域住民と観光客が共に利用できる場所として育てていく計画です。

Community Plusとの協業

不動産やインフラの整備を手がける白樺村と、地域の課題解決に特化したコミュニティ支援を行うCommunity Plusが協業します。Community Plusの代表、栗山氏は自身が白樺湖に親しんできた経験をもとに、地域の魅力と課題を理解し、地元の活性化に取り組む姿勢を持っています。

地域の交通や生活環境に関する問題を解決するため、両社の強みを生かし補完しながら具体的な対策を講じていく方針です。たとえば、白樺湖地域では交通手段が限られており、観光客や事業者、住民それぞれにとっての負担が増加しています。これを解消するための協力体制が今後の鍵となります。