カインズ初の新商品発表会が東京で開催、くらしのイマーシブ体験を提案

カインズ初の商品発表会『CAINZ 商品発表会2024 ～くらしららら劇場～』

2024年9月25日と26日の2日間、東京の新宿ルミネゼロで、株式会社カインズによる初の本格的な商品発表会が行われました。このイベントは「くらしDIY」を基盤にした新しいライフスタイルを提案し、参加者が直接体験できる内容となっていました。特に特筆すべきは、イマーシブ体験を取り入れた群像劇「くらしららら劇場」で、来場者はカインズのオリジナル商品を用いた劇に参加することで、日常生活に新たな提案を感じることができました。

発表会の目的と込められた思い

25日には、CEO高家正行氏が記者発表会に登壇。カインズのこれまでの歩みや「くらしDIY」を基盤にしたブランドの目的について語りました。

「カインズは、創業以来“何でもある”をコンセプトに、大型店舗を展開してきましたが、2007年からはオリジナル商品の開発に注力してきました。さらに2018年にはIT業界への進出を宣言し、日々の生活をより豊かにするための新しい価値創造に力を入れています」と高家氏は述べました。

「くらしDIY」という概念のもと、個々の生活スタイルに応じた商品提供を目指すカインズ。高家氏は「これらの商品は、私たち自身の生活だけでなく、地域や未来の暮らしをより良くするための提案です」と語り、その意義を強調しました。

イマーシブ体験型群像劇「くらしららら劇場」

会場の設計は「庭」「玄関」「キッチン」「リビング」「寝室」「風呂」に分かれた6つのシーンが用意され、各空間で発表された新商品がドラマのように展示されました。参加者は劇中の家族の一員として、生活の課題解決に向かう様子を見守りながら、商品そのものを体験しました。特に注目されたのは、玄関コーナーにあった防災収納スツールや、キッチンで使えるスチーム調理バッグ。これらの製品は実用性が高く、日常生活に役立つことが強調されました。

会場の展示と製品紹介

発表会では、カインズのオリジナル商品が多彩に展示され、特にキッチン関連の商品が目を引きました。冷蔵庫の収納を最適化する「冷蔵庫収納スキット」や、時短調理を手助けする「スチーム調理バッグ」が紹介され、実際の使用方法を見せるデモンストレーションも行われました。また、庭のコーナーでは、草むしりが楽になるアイテムが多数登場。徹底的に便利さを追求した設計が来場者の心を掴んでいました。

新商品の革新性と利便性

カインズが展示した商品の中には、掃除を簡単にする「すき間を埋めるキッチンマット」や、収納の省スペース化を実現する「フレッシュ玉子ストッカー」がありました。これらは“タイパ”（時間対効果）や“スぺパ”（空間対効果）を意識した設計がなされており、現代のライフスタイルに適した商品ばかりでした。

例えば、「シリコーン製フードカバー」は、軽量で扱いやすく、余った料理の保存に最適です。環境に配慮した設計で、ゴミを減少させる工夫もなされています。また、寝室向けの「Pitapaシリーズ」は、簡単にセットできることを強調し、使い勝手の良さをアピールしました。