今井敏行氏、株式会社Edeyansの顧問に就任
株式会社Edeyansは、元JTB常務取締役の今井敏行氏が新たに同社の顧問に就任したことを発表しました。今井氏の豊富な経験と観光業界における広範なネットワークを活用し、同社が展開するホテルや旅館向けの客室清掃管理システム『Jtas』の全国展開をさらに強化する意向です。
Edeyansのビジョン
Edeyansは「世界中の宿泊を支え、感動を生む。」を企業理念として掲げ、客室清掃の生産性向上と労働環境改善を目指しています。2021年にホテル客室清掃市場に参入すると同時に、SaaS事業への取り組みを開始し、ハウスキーピングプラットフォーム『Jtas』の開発を進めています。このプラットフォームは、清掃業務のデジタル化を推進するための重要なツールです。
業界の課題と『Jtas』の必要性
最近のインバウンド需要の増加により、全国の宿泊施設の稼働率が上昇しています。しかし、その一方で、客室清掃業務における人手不足が深刻な問題となっています。Edeyansでは、清掃業務のデジタル化を促進し、業界全体の効率性を向上させるためのDX推進を目指しています。これには、宿泊業界に精通した経験豊富な人材が不可欠です。
今井氏は1981年に旅行業界に足を踏み入れ、40年以上にわたり様々な役職で活躍。特に、JTBでのリーダーシップにより、業界のデジタル化を推進してきました。彼の知識と経験を活かすことで、Edeyansは業界のニーズに応えると共に、業務のデジタル改革を実現しようとしています。
今井氏のコメント
今井氏は、顧問就任の意義について次のように述べています。「訪日インバウンドの拡大と国内旅行の活性化に伴い、観光事業者様の課題が顕在化しています。その中でも客室清掃業務が大きな課題となっています。人手不足の影響や、清掃の品質が口コミに影響することから、経営に直結する問題です。長年の経験を踏まえ、少しでもこの問題解決に寄与できればと思っています。」
Edeyans代表の期待
Edeyansの社長である片山裕之氏も、今井氏が顧問に就任することを歓迎。氏は「今井氏の経験は当社の成長にとって計り知れない価値があります。特に、宿泊施設の稼働率が上がる中で、客室清掃を中心とする人手不足問題の解決に向けて、今井氏の力を借りて全国規模で『Jtas』を展開していきます」と期待を寄せています。
『Jtas』の特徴と機能
『Jtas』は、客室清掃業務に特化したSaaS型のプラットフォームです。スマートフォンやタブレット端末、PCからもアクセス可能で、清掃指示書のデジタル化や、清掃スタッフの業務状況の可視化が特徴です。これは、業務の透明性を高めると共に、ヒューマンエラーを減少させる効果が期待されています。
更に、『Jtas』は多言語対応しており、さまざまな国からのスタッフにも容易に利用できるよう設計されています。清掃業務の効率化に加えて、AI技術を駆使した忘れ物管理機能も特長の一つ。これにより、拾得物を簡単に管理でき、ホテル側の負担も軽減されます。導入に際しては専任のコンサルタントがサポートに入り、現場での活用ができるよう調整されます。
まとめ
今井氏の顧問就任は、Edeyansにとって新たな発展の兆しです。豊富な経験を持つ今井氏を迎え入れることで、同社は宿泊業界の課題解決に向けた取り組みをさらに加速させ、関係者にとって本当に価値あるサービスを提供していくことが期待されています。これにより、労働環境の改善と清掃サービスの質の向上が実現し、「感動を生む宿泊体験」が提供される未来が楽しみです。