Caselineで救急外来10分短縮
2024-07-12 12:53:26

遠隔医療システム「Caseline」導入で救急外来の初期対応が10分に短縮!水俣市立総合医療センターの事例

遠隔医療システム「Caseline」導入で救急外来の初期対応が10分に短縮!水俣市立総合医療センターの事例



2024年4月から施行された「医師の働き方改革」に伴い、遠隔医療システムへの注目が高まっています。株式会社ハート・オーガナイゼーション(以下「当社」)は、遠隔医療支援システム「Caseline(ケースライン)」を開発し、医療現場での活用を進めています。

今回、当社は熊本県水俣市立総合医療センター(以下「総合医療センター」)への「Caseline」導入事例を発表しました。同センターは、地域で唯一の急性期総合病院であり、時間外の救急外来では、診断や初期対応に悩む場面が多々ありました。そこで、同センターは「Caseline」を導入し、急患を診察した際に、専門医に一次判断を仰ぐ際に活用しています。

「Caseline」は、リアルタイムで電子カルテ画面やCT画像などの動的情報を共有しながら、複数人での通話も可能なシステムです。さらに、通信環境があればどこでもすぐに接続でき、医療機器ガイドラインに準拠しており、セキュリティも万全です。

「Caseline」導入による成果



「Caseline」導入後、総合医療センターでは、初期対応方針決定までの時間が大幅に短縮されました。従来は約30~60分かかっていたものが、現在では平均10分に短縮されています。

また、オンコール医師が実際に病院に駆けつける回数が約50%削減されました。これは、「Caseline」で遠隔判断が可能になったためです。

医療現場の声



国保水俣市立総合医療センター診療部長 外科 兼 ICT医療推進センター長 長井洋平先生は、「Caseline」について次のようにコメントしています。

>「Caselineは、電子カルテ画面を専用回線で遠隔共有することでリアルタイムに症例の相談ができます。これは、地域病院における救急の現場対応や急性期トリアージに適していると考え、数か月の実証を経て導入を決めました。
>当直医とオンコール医師が共有する情報は、採血結果の時系列、経過表、CT、レントゲンなどが多く、同時に音声通話で遠隔相談を行い初期対応の判断を下します。Caselineはユーザーインターフェイスも良いので、直感的に操作しやすいです。救急の現場で緊迫している状況下において、初めて使う医師でも、ぱっと見て操作できることはとても重要です。3系統の画面をタブで切り替えることができるので、現在施行中のエコー画面や、手術中の映像なども共有できます。また、ディスカッションの補足ができるアノテーション機能も優れていると感じています。
>将来的な目標は、県央の高次救急医療機関と当院のような地域病院とで救急の症例相談が常時可能となることで県域全体の医療の質を向上させることです。そして同時に医師の働き方も改善することが最大のテーマです。医療ICTを組み合わせることで、患者さんと医療従事者の双方に大きなメリットをもたらすことができると確信しています。」

「Caseline」とは



「Caseline」は、救急搬送・処置中の現場医師と遠隔の専門医をリアルタイムにつなぎ、施設内で表示されている医用画像・映像をタブレット端末を介して共有しながら音声通話で遠隔診断をサポートするシステムです。

わずかな手順で双方向のコミュニケーションが開始できる点が特徴です。「Caseline」は、医療機器プログラムの認証を受けており、3省2ガイドラインに準拠しています。また、外部サーバーを介さないのでサーバーやデバイスにもデータが残りません。

「Caseline」は、汎用画像診断装置ワークステーション用プログラムとして認証・保険適用されています。脳神経外科領域において、脳卒中ケアユニット入院医療管理料に関する施設基準の夜間・休日の要件緩和に必要な「診療上必要な情報を直ちに送受信できる体制」を構築するために「Caseline」をご利用いただけます。

株式会社ハート・オーガナイゼーションについて



「医師をつなぎ 医療格差をなくす」をミッションに、女性起業家・菅原が、製薬会社時代に感じた医療業界の課題を解決すべく2000年4月に創業しました。

当社は、医師が真に必要とする知識、経験、技術を共有するための症例ベースのプラットフォームである「e-casebook(イーケースブック)」を2014年6月から運営しています。また、世界中の専門医から学べるイブ研究会プラットフォーム「e-casebook LIVE(イーケースブック・ライブ)」を2019年4月にリリースしました。現在、「e-casebook」は国内外の専門医ユーザー6万人(うち世界126カ国にわたる海外専門医ユーザー5千人を含む)の循環器内科、整形外科、脳神経内科・外科、消化器内科・外科を中心とした方々に利用されています。

2021年9月には、離れた医師と専門医を医用映像と音声でリアルタイムにつなぎ適切な遠隔診断を支援する「Caseline(ケースライン)」の提供を開始しました。これらのサービスを通じて、世界中の医師がいつでもどこでも必要な情報にアクセスできる世界をつくり、「医療の格差のない社会」の実現を目指しています。


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