マレーシア航空、エアバスA330neoを20機追加発注し航空網を強化

マレーシア航空がエアバスA330neoを20機追加発注

マレーシア航空の親会社であるマレーシア・アビエーション・グループ（MAG）は、エアバス社に対してA330neo型機を20機追加発注する決定を下しました。この発注により、MAGはアジア太平洋地域でのA330neoオペレーターとしての地位を強化することが期待されています。これまでの発注を含めると、MAGのA330neo導入計画は合計で40機に達します。

増加する航空需要に対応する機材の近代化

マレーシア航空は、将来の成長を見越し機材の近代化を進めています。A330neo型機はその中核を成し、効率的なサービスの提供と顧客体験の向上を両立させることが目的です。今回新增された機材には、スライド式プライバシードア付きの全室スイート型ビジネスクラスを含む最新のキャビンデザインが施され、すべての客室クラスで快適さを追求したインテリアが採用されています。高性能の座席と最新の機内エンターテインメントシステムが搭載され、マレーシア航空のプレミアムなサービス基準を反映しています。

航空ネットワークの強化

拡充されたワイドボディ機材により、MAGは東南アジア、中国、インド、オセアニアといった市場において更なる接続性を提供することができます。このネットワークの拡大は、マレーシア航空がプレミアムキャリアとしての地位を維持・向上させるために重要な要素となります。MAGのグループ・マネージング・ディレクター、ダトゥック・キャプテン・イズハム・イスマイル氏は、「A330neoは運航効率、航続距離、客室快適性のバランスが取れた機材であり、当社のネットワーク戦略を支える最適な選択肢」と語っています。さらに、地域路線及び長距離路線の両方において柔軟性や燃費効率が優れているため、顧客に優れた体験を提供できるとしています。

持続可能な未来へのアプローチ

MAGは持続可能な成長を目指し、未来志向の機材構成を強化する施策を進めています。エアバス社商用機部門の営業担当であるブノワ・ド・サン＝テグジュペリ氏も、マレーシア・アビエーション・グループとの提携を強化し、A330neo型機の優れた性能や燃費効率への高い評価を強調しています。既に4機のA330neo型機が納入されており、オークランド、メルボルン、バリなどの路線で運行中です。さらに、2025年末までに6機が追加納入される計画です。

MAGの事業展開

マレーシア・アビエーション・グループは、航空会社、ロイヤルティ＆旅行サービス、航空関連サービスの3つで構成されたグローバル航空グループです。航空会社事業には国営キャリアのマレーシア航空をはじめ、地域路線特化のFireflyやMASwings、巡礼旅行向けのAmal by Malaysia Airlinesが含まれています。また、整備や貨物、地上支援、訓練教育などを手がけるMAB EngineeringやMASkargo、AeroDarat Servicesは広範な航空関連サービスを提供しています。

ロイヤルティ＆旅行サービス分野では、総合デジタルプラットフォームJournifyや受賞歴のあるロイヤルティプログラムEnrichが展開されています。MAGは「アジアを代表する旅行・航空サービスグループ」を目指し、顧客体験の向上、社員のスキル向上、持続可能かつ収益性の高い成長に努めています。これにより、MAGは航空業界でのさらなる成長を狙っています。

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