女子パラフットボールフェスタ初開催
2025年5月11日(日)、千葉県のJFA夢フィールドにおいて、障がいのある女性を対象とした「女子パラフットボールフェスタ」が初めて行われました。このイベントは、一般社団法人S.C.P. Japanによって主催され、日本障がい者サッカー連盟、日本知的障がい者サッカー連盟、日本CPサッカー協会の後援を受けて実施されました。また、公的な助成も受けており、なお一層意義深いものとなりました。
このフェスタには、全国各地から42名の選手が集結し、サッカーを楽しむ姿を見せてくれました。参加した女の子たちは「サッカーをもっと楽しみたい」「仲間と一緒にプレーしたい」などの思いを胸に、それぞれのペースでチャレンジしました。
スペシャルゲストが登場
イベントには、元サッカー女子日本代表の岩渕真奈さんとリオ五輪金メダリストの登坂絵莉さんという豪華なゲストが参加しました。彼女たちは、選手と共にプレーし、全員に声をかけ、積極的に場を盛り上げてくれました。
その姿は、参加者だけでなく見守る保護者やスタッフにも感動を与え、技術だけでなく心意気を伝える素晴らしい機会となりました。トップアスリートとの交流は、子どもたちにとって忘れられない経験となり、自信を育む瞬間でもありました。
「エンジョイ・チャレンジ・リスペクト」の精神
S.C.P. Japanは、「エンジョイ(楽しむ)」「チャレンジ(挑戦する)」「リスペクト(尊重する)」の3つの価値を大切にしており、本イベントでもこの精神が随所に取り入れられました。勝敗を争うのではなく、参加者全員が笑顔で楽しくプレーできることが重視され、審判の代わりにピッチマネージャーが配置されることで、フェアプレーを促進しました。
参加者の皆がリスペクトし合える環境が整えられ、特に障がいの特性を考慮したリーグ分けや交代の配慮が施されたことにより、全選手が活躍できる機会を得ることができました。このような取り組みは、参加者それぞれが主役になれる場を提供し、意義深い体験へと繋がりました。
安全で安心な環境の確保
さらに、本イベントでは参加者が安心して参加できるよう、セーフガーディングにも配慮がされました。「一人ひとりの権利」リーフレットの掲示や、事前に行動規範に署名したスタッフやボランティアが相談窓口として明示されることで、安心して過ごせる環境が構築されました。
未来への期待
イベントでは、アイスブレイクを兼ねたウォーミングアップが行われ、参加者同士の結びつきが自然に生まれる瞬間も見られました。閉会式では、登坂さんが「次に会うときはもっと上手にドリブルしよう!」といった前向きな言葉をかけることで、参加者たちのモチベーションも高まりました。「また仲間と会いたい」「もっと試合をしたい」という声が多く寄せられたことから、これが単なるイベントではなく、次への大きな一歩を踏み出す機会になったことが伺えます。
障がいを超えたスポーツの力
S.C.P. Japanは、今後も障がいに関係なく、すべての人がスポーツを通じてつながり、共に楽しむ機会を提供していく予定です。この女子パラフットボールフェスタが、スポーツに対する新たな興味を掻き立て、多くの女の子たちにとっての豊かな体験となるよう、さらなる取り組みを進めていく意向です。
イベント当日の様子は、公式ウェブサイトやSNSでも公開されているので、ぜひご覧いただき、参加の様子を知っていただきたいと思います。
公式ホームページはこちら