性教育の新しいアプローチ、デートDVチェッカー
日本において「デートDVチェッカー」が展開されることで、性教育に新たな風が吹き込まれます。この画期的なアイテムは、フランスのパリ市で初めて開発され、暴力や性的同意に対する理解を深めるために工夫されています。
デートDVチェッカーとは
この「デートDVチェッカー」は、暴力の定義や性的同意の基準を色分けしたグラデーションで表示し、視覚的に分かりやすくしています。具体的には、緑が「良好な関係」、黄色が「これは暴力」、赤が「危険な状態」を意味します。このように視覚化することで、特に中高生にとって理解しやすい教材とされています。
日本語版の提供
TENGAヘルスケアは、パリ市の監修のもと、日本語版を制作しました。また、親しみやすさを考慮し、セイシルキャラクターのイラストも取り入れています。性教育の授業において、特に伝えにくいとされる内容である「性的同意」や「デートDV」をわかりやすく学ぶことができます。
デートDVチェッカーの詳細
- - 価格:無料
- - サイズ:W74×H260㎜
- - 入手場所:性教育お役立ちプラットフォーム「withセイシル」 (リンクはこちら)
無料オンラインセミナー開催
デートDVチェッカーの配布に合わせて、性教育従事者向けの無料オンラインセミナー「どう教える?デートDV」が6月30日に開催されます。このセミナーでは、デートDVや性的同意についての指導方法や、教育現場における実践事例が共有されます。
セミナー詳細
- - 日時:6月30日(金) 20:00~21:30
- - 配信ツール:ZOOM
- - 定員:50名(先着順)
- - 講師:エンパワメントかながわ・阿部真紀さん、NPO法人ピルコン理事長・染矢明日香さん
このセミナーへの参加は、性教育従事者や教育現場に携わる方々にとって、貴重な学びの機会となります。申し込みは6月2日から6月15日まで受け付けており、参加には「withセイシル」の会員登録が必要です。
生命の安全教育の拡充
さらに、文部科学省は「生命の安全教育」の教材を強化し、デートDVや性的同意に関する内容を新たに加えました。この取り組みは、子どもたちが性暴力の加害者や被害者にならないようにするための重要なステップとされています。
また、性教育の指導者として、多くの学校が外部講師に支頼している中で、デートDVや性的同意についての専門的な知識が求められています。これは、教育現場における新たな課題として、多くの教師が継続的に学習する必要性があります。
まとめ
「デートDVチェッカー」の導入は、日本の性教育に重要な影響を与えるでしょう。特に若年層への啓発が進み、暴力や性的同意についての理解が深まることで、より安全な社会が築かれることが期待されます。今後の展開に目が離せません。