新しい不動産の形
2020-02-27 08:30:05
不動産業界の新潮流、株式会社オープンルームが新たに2500万円を調達
不動産業界の新たなイノベーション
2019年12月、株式会社オープンルームは株式会社KVPより2500万円の資金を調達しました。この資金調達は、同社にとって初となるベンチャーキャピタルからの出資であり、これにより累計資金は約4000万円に達しました。この調達により、オープンルームは不動産業向けの管理・編集ソフトウェア「フォレスト」の開発を加速するとともに、営業・マーケティング活動の強化を図ります。
フォレストの特徴と利便性
「フォレスト」は、2019年8月にベータ版としてローンチされた「Forest OCR」を更に改良し、同年末に正式版がリリースされました。このサービスは不動産仲介会社向けに設計されており、物件の管理や広告作成を効率化するものです。リリースから1か月経った2020年2月時点で、既に約300社の不動産会社がこのサービスを導入しています。
「フォレスト」を利用することで、ユーザーは「オビ替え」と呼ばれる他社の物件広告から自社の情報に置き換える作業を迅速に行うことが可能です。また、オンライン上で効率的に物件提案を行えるため、業務の時間短縮にも貢献しています。
更なる活用に向けて
オープンルームは、調達した資金を「フォレスト」の機能向上に投資します。具体的には、物件図面の編集から顧客への提案までの一連の業務をオンライン上で完結できるようにすることを目指しています。サービスの一環として、OCR技術を用いて物件図面の情報を自動で認識し、データベース化する機能も備えています。これにより、仲介業者は、物件提案の際にかかる作業時間を大幅に削減できるでしょう。
導入企業からは「フォレスト」を利用することで、従来30分かかっていた業務が5分に短縮されたという声も寄せられています。このような業務効率化は、仲介業者が顧客へのサービス向上を目指す上でも重要な要素となります。
KVPの役割と投資戦略
株式会社KVPは、シード・アーリーステージの企業に広く投資しているベンチャーキャピタルです。多岐にわたるIT関連企業を対象に、効率化を目指す技術に特化した投資を行っています。オープンルームがこのような信頼できる投資者から資金を得たことは、企業の成長にとって大きな励みとなるでしょう。
会社概要
オープンルームは、渋谷に本拠を構える不動産テックベンチャーであり、2017年に設立されました。多様性に富むチームメンバーを持ち、今後も業務の効率化や顧客満足度の向上に向けた革新的なサービスを提供していくことを目指しています。公式ウェブサイトでは、具体的なサービス内容や料金プランについても紹介されています。
まとめ
オープンルームが新たに資金を調達し、サービスの拡充を進める背景には、今後の不動産業界におけるデジタル化の流れがあります。顧客にとっての利便性を高め、業界全体の効率を改善することで、より良いサービスの提供が期待されます。今後の動向から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オープンルーム
- 住所
- 東京都渋谷区道玄坂1−16−6二葉ビル3F
- 電話番号
-
03-6451-1608