パナソニックが放送・映像制作業界向けの新アプリを発表
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社が、放送および映像制作業界に向けた新しいオートフレーミングアプリケーションを開発したことを発表しました。今回のソフトウェアプラットフォームであるMedia Production Suiteの新たなプラグインとしても機能し、特にパナソニック製リモートカメラとの連携が強化されている点が特徴的です。
高精度なオートフレーミングを実現
新しい「Advanced Auto Framingプラグイン」は、複数台のリモートカメラによる自動撮影が可能で、ユーザーが指定した構図を高精度で実現します。特に、2ショットや3ショットなどのグループショットにも対応しており、動画制作において重要な要素である構図の美しさを向上させることができるでしょう。
ディープラーニング技術の活用
このアプリケーションは、ディープラーニング技術を用いて人体を検出し、動きのある被写体に対しても安定したフレーミングを提供します。カメラマンによる直接的な操作を必要とせず、ヘッドルームを一定に保つカメラワークを自動で実行します。このため、プロフェッショナルな映像を誰でも手軽に撮影できます。
プライバシーへの配慮
オートフレーミング機能は、被写体の個人情報を必要としないため、プライバシーにも配慮されています。さらに、あらかじめ登録した顔を認識して特定の人物を優先的にフレーミングすることも可能で、撮影現場での柔軟な対応が可能です。
ソフトウェアとハードウェアの連携
パナソニックのリモートカメラコントローラーとのシームレスな連携も実現しており、タブレットPCを用いたタッチパネルでの操作が可能です。これにより、ユーザーは直感的にリアルタイムでの操作が行えます。
新機能の展開とイベントへの出展
このオートフレーミング機能は、リモートカメラの最上位モデルであるAW-UE160W/Kに新たに追加される機能として、2024年度第4四半期に無償でアップグレード提供される予定です。また、Media Production Suiteの新たなプラグインであるAdvanced Auto Framingは、2025年度第1四半期から有償で提供される予定です。
さらに、これらの新機能は2024年11月に幕張メッセで開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2024」にて、パナソニックのブースで実際に体験することができます。
まとめ
パナソニックの新しいオートフレーミングアプリケーションは、映像制作の現場での撮影手法を革新する可能性を秘めています。放送・映像制作のスキルを問わず、誰でも高品位の映像を生み出す手助けをするこの技術は、今後さらなる進化が期待されます。詳しい情報については、公式サイトをチェックしてみてください。