株式会社リィがインドネシアで運動不足改善への一歩を踏み出す
愛知県名古屋市に拠点を構える株式会社リィは、最近インドネシアでの運動不足問題に取り組むべく、特別なイベントを実施しました。これらのイベントは、単なるスポーツ活動ではなく、地域社会における健康意識の向上と子どもたちの体力向上を目指す重要な取り組みです。
イベントの内容
ウォーキングイベント
今回の試みの一環として、「カーフリーデー」と名付けられたウォーキングイベントが開催され、参加人数は48名に達しました。このイベントでは、参加者全員がシャボン玉を吹きながら約3kmを歩くという楽しい形式を採用。手軽に楽しめる運動を通じて、健康意識を高めることを目的としています。これは運動の習慣化を促し、生活習慣病の予防にも寄与することを期待しています。
スポーツテスト
さらに、小学生を対象にしたスポーツテストも行われ、その参加者数は123名にのぼりました。実施した種目には、日本の新体力テストであるシャトルラン、50m走、上体起こし、反復横跳びが含まれています。結果として、SD Negeri Pinang Ranti 01 Pagi校から93名、SD Negeri Pinang Ranti 07 Pagi校から30名が参加し、子どもたちの体力状況を具体的に把握することができました。
インドネシアの体育教育の現状
インドネシアでは、運動不足に関連する生活習慣病が増加しており、この状況は社会的な問題として認識されています。2055年まで生産年齢人口は増加し続けると予測されますが、運動教育が未成熟であるため、国全体での運動機会は限られています。今回のイベントでは、インドネシアにおける運動機会の創出と、スポーツ教育の普及を目指し、開催されました。
子どもたちの運動能力
特に注目すべきは、スポーツテストによって明らかになったインドネシアの子どもたちの体力の実態です。シャトルランの結果では、日本の小学5年生の平均(男子61回、女子41回)に対して、インドネシアの小学生の最高記録(男子40回、女子31回)には顕著な差が見られました。この差は、インドネシアにおける体育の授業が週に1回程度しか実施されていないことや、運動環境の限定的な影響が考えられます。さらに、文部科学省が提唱する「幼児期に身につけたい36の基本動作」が身についていない子どもが多くいることも明らかになり、これが走ることすら難しくしている状況が続いていることも確認されました。
今後の活動
株式会社リィは今後も定期的にウォーキングイベントを開催する予定で、運動を通じて地域社会に貢献しながら運動データの蓄積を進め、インドネシアのスポーツ教育の発展に寄与していくことを目指しています。次回は、2ヶ月ごとに計画され、100名以上の参加者を目指す運動イベントに発展させることを計画しています。これにより、インドネシアにおける運動機会の増加が期待されます。
会社紹介
株式会社リィは、運動特化型の児童発達支援施設「Lii sports studio」を全国に展開しており、時代に合わせた運動機会の創造を掲げています。代表取締役社長の廣瀬あゆみ氏は、国内外での活動を視野に入れ、全国21店舗の展開を進めています。今後も運動の重要性を地域社会に広めていく活動に取り組む予定です。
公式サイト:
Liiの公式サイト