株式会社ピラミッドフィルムが新たに「PYRAMID AI」という映像コンサルティング・制作事業を立ち上げました。これは生成AIの技術を活用して、クリエイターとAIが共創し、新しい映像体験を生み出すことを目的としています。ピラミッドフィルムは、映像制作プロダクションとしての実績をもとに、イノベーティブな表現方法を探求しています。
この新事業は、同社のポストプロダクション事業部であるピースリーや、子会社のピラミッドフィルム クアドラをはじめとして、各社横断的に専任スタッフを編成することで設立されました。それにより、映像製作に関する企画や演出力、編集スキル、さらにデジタル分野での開発力が結集され、クリエイティブな成果を目指します。
PYRAMID AIは、生成AIの活用を単なるコストダウン手段としてではなく、クリエイターの自由な発想を実現するための新たなツールと捉えています。過去の取組として、テレビCMや体験装置の制作を行ってきた実績をベースに、特に注目されるのは、ダンスや商品撮影を除くすべての要素が生成AIで製作されたデモムービーの存在です。
また、ピラミッドフィルムは業界内外で生成AIに関するセミナーも開催し、多くのクリエイターや企業から評価されています。これはPYRAMID AIの基盤ともなっていて、AIを用いた豊かなクリエイティブを提供するための土台を築いていると言えるでしょう。
今後は、2つの主な取り組みに力を入れていく予定です。一つは「AIクリエイターの創出」で、新たな才能を発掘し、最適なチームを編成することで、先進的な作品を制作します。重要なのは、このプロセスにおいても主役はあくまで「クリエイター=人間」であるという姿勢です。
もう一つは「ガイドラインの制定」で、業界の基準を整え、生成AIを使用する際のリスクを軽減することを目指します。特に、権利に関する問題をクリアにし、安心してコンテンツを制作できる体制を構築するため、法律事務所と提携しています。
ピラミッドフィルムは1978年に創業し、その長い歴史の中で映像制作のクオリティを追求し続けています。最新の技術や知見を取り入れつつ、個々の社員が自由にクリエイティビティを発揮できる環境を大切にしています。
詳細に関しては、公式ウェブサイトやSNSを通じて情報発信を行っており、ピラミッドフィルムの今後の展開に期待が寄せられています。