メタップスホールディングスが新機能を発表
渋谷区に本社を構えるメタップスホールディングスが、クラウドコスト管理ツール「srest」に新しい機能として「予算アラート機能」を追加すると発表しました。この機能は2025年6月27日から提供される予定で、企業がクラウドサービスを利用する際に予算の超過を未然に防ぐことを目的としています。
クラウドコスト管理の重要性
最近の調査によると、クラウドサービスの利用が増加する中で、企業はしばしばコストの急増に気づかずに後手に回るケースが多いことが分かっています。特に、仮想サーバーの設定ミスや突発的なアクセスの集中があると、一気にコストが膨れ上がることがあります。このような状況下では、月次の請求書が来るまで異常に気づかないことがしばしばです。
さらに、複数のアカウントの管理や異なるシステムが混在する環境では、どのアカウントやプロジェクトでコストが膨らんでいるのか特定することが難しい場合もあります。このような問題を解決するために「srest」では、予算に基づいたアラート機能を追加することで、企業にとってより実践的なコスト管理を可能にします。
新機能「予算アラート機能」の概要
「予算アラート機能」では、企業が任意の予算金額に基づいてアラートを設定し、リアルタイムでコストの使用状況を監視してくれます。設定したしきい値を超えた場合には、自動的にアラートが通知され、関係者との連携も行えるため、請求確定前に必要な対策を講じることが可能です。これにより、手遅れな対応を減少させ、企業の財務的なリスクを軽減することが期待されています。
フレキシブルな予算管理
この機能では、アカウントやプロジェクト、部署ごとに異なる予算を設定できるため、各チームが自らコストを管理する体制を整えることができます。例えば、開発チームや本番環境と検証環境ごとに個別の予算を組むことができ、これにより各チームの責任が明確化されます。これにより、全体のコストを把握しながら、各部門の詳細な運用状況を維持することが可能です。
為替レートの自動反映
さらに、AWSを利用した場合、請求は米ドル建てのため、為替レートの変動が日本円でのコストに影響を与えます。そこで「srest」では、予算の通貨を円またはドルから選択でき、為替レートを毎日自動で更新することが可能です。これにより、急な円安による予算超過にも事前に対応できる体制を整えることができます。
まとめ
メタップスホールディングスが提供する「srest」は、AWSコスト管理における新しい機能を基に、企業のフィンオプス(FinOps)を支援することを目指しています。クラウドの利用が拡大する中で、より透明性のあるコスト管理が求められる中、この新機能はその期待に応えるものです。
「srest」は、技術的にも「AWS Foundational Technical Review」を通過しており、AWS認定ソフトウェアとしての信頼性も兼ね備えています。これからの時代、クラウドサービスを利用する際のコスト意識を高め、管理業務を効率化するための必須ツールとなるでしょう。詳しくは公式サイトをご覧ください。
srest公式サイト