台湾人・香港人が日本旅行中に飲みたい飲料は「牛乳」
日本は美味しい食べ物の国として知られていますが、その飲料事情も非常に魅力的です。特に、台湾人と香港人が日本旅行中に飲みたいノンアルコールの飲み物に関する調査結果が発表され、その結果が話題になっています。今回の調査は、株式会社ジーリーメディアグループが運営する台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」でも行われました。
調査の概要と結果
2024年7月22日から31日の間、3,644の有効回答を得るため実施されたこの調査では、日本旅行中に飲みたい飲料のアンケートが行われました。結果は驚くべきもので、最も選ばれた飲み物はなんと「牛乳」で、全体の71%の回答者が選択しました。この数字は、他の飲料を圧倒しており、日本を代表する飲み物とも言える「抹茶」が57.8%で2位に入ったことを考えると、牛乳の人気が際立っています。
選ばれる理由の中には、「日本の牛乳は質が良く、とても濃厚で美味しい」という味に関する評価や、「牛乳が台湾より美味しくて安い」というコスト面からの支持も多く見られました。特に、有名ブランドの「明治」、「雪印」、「森永」の名前が上がるなど、具体的な支持も寄せられています。
ブランドの人気
個別ブランドに関する自由回答からは、「明治」が11回と最も多く挙げられ、続いて「森永」が3回、「雪印」が1回という結果になりました。さらに、北海道の牛乳の名前も9回出てくるなど、地域に根差した商品の人気も伺えます。こうした背景から、訪日外国人がどれほど日本の乳製品に大きな関心を抱いているのかが分かります。
コンビニでの購買動向
さらに調査によれば、日本のコンビニエンスストアを利用したことのある台湾人・香港人の約80.2%が「乳製品」を購入していることがわかりました。この結果からも、日本の乳製品に対する需要の高さが示されています。おにぎりやスナックといった加工食品に混じって、さまざまな乳製品が名を連ねている様子は、文化的背景や旅行者の好みに影響を与えていると言えるでしょう。
調査結果を通じて
「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」の編集長である蔡 宇淮氏は、この結果を踏まえて「初めて日本を訪れる人々の多くが抹茶を好むものの、一度牛乳の美味しさを体験すると、次回の訪日旅行でも飲むことを楽しみにする傾向が強い」と説明しています。実際、訪日台湾人・香港人の約9割がリピーターであり、日本で牛乳や乳製品を楽しみにしている方が多いという点も、牛乳人気の要因の一つかもしれません。
まとめ
こうした調査結果は、台湾人・香港人の日本旅行における嗜好の変化を示す重要なデータであり、日本の観光業界にとっても新たなビジネスチャンスを生む要因となるでしょう。日本の飲料市場は豊富で、特に乳製品においては圧倒的な信頼を得ていることが伺えます。これからも、日本に訪れる外国人観光客が日本の様々な飲み物を楽しむ姿が見られることでしょう。特に牛乳のようなシンプルながらも奥深い味わいのある飲料は、今後も地域を問わず人気が続くと思われます。