野菜ソムリエサミット2024年11月度結果発表!
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する「野菜ソムリエサミット」の2024年11月度結果が発表されました。今月のテーマは「究極の美味」を追求した、全国各地の選りすぐりの農産物。厳しい審査を勝ち抜いた受賞作品の数々をご紹介します。
最高金賞は北海道産ジャガイモ!
栄えある最高金賞に輝いたのは、北海道帯広市のとかち井上農場が出品した「雪蔵甘熟メークイン二冬越」。2年の歳月をかけ、雪蔵でじっくりと熟成させたこのジャガイモは、驚くほどの甘さとコクが特徴です。審査員からは「今まで食べたことのない、スイートポテトのようなしっとりとした食感」と絶賛の声が上がりました。長期間の熟成によってでんぷんが糖に変化し、他では味わえない独特の甘みと風味を生み出している点が評価されました。
金賞受賞作品にも注目!
金賞を受賞した作品も、生産者たちのこだわりが光る逸品ばかりです。
新潟県五泉市の稲餅ふぁーむの「れんこん」は、水資源豊富な土地で丁寧に育てられた、シャキシャキとした食感と甘みが魅力。土壌改良にも力を入れている点が評価されました。
愛知県西尾市の杉中園芸の「天晴れ」は、とろけるような食感と、甘すぎずあくも強すぎないすっきりとした味わいが特徴です。
茨城県鉾田市の市毛農園の「譽印のあまはづき」は、糖化が早く掘り立てでも甘みがある新しい品種。焼いた時の香ばしい香りが食欲をそそります。
栃木県鹿沼市のかぬまにら合同会社「鹿沼のにら - 霜月 - 」は、オリジナル液肥と鹿沼土を使った栽培で、香り豊かで甘みあふれる極上のニラに仕上がっています。
島根県松江市東出雲町のマルカミ農縁株式会社の「とろ~り甘い西条柿」は、濃厚な甘さと、口の中に広がる余韻が魅力。傷みやすいため流通が難しい幻の柿として知られています。
山形県天童市の濃厚フルーツ おざま農園の「ラ・ラフランス」は、甘みと酸味のバランスが絶妙で、洋梨特有の香りが口いっぱいに広がります。土壌分析に基づいた有機肥料中心の栽培が評価されました。
銀賞受賞作品も個性豊か!
銀賞を受賞した作品たちも、それぞれに個性と魅力あふれるものばかりです。
宮崎県国富町のヒダカファームの「あなたにズッキーニ」は、ミネラル豊富な土壌で育った甘みのあるズッキーニ。
三重県桑名郡木曽岬町の「長寿の源」は、トマト作り40年以上の経験を持つ生産者が丹精込めて育てた、甘みのあるフルーツトマト。
愛知県西尾市小栗町のはらぺこ畑 杉正農園の「とろける里芋【とろりん】」「とろける里芋【紅とろりん】」は、口当たり滑らかでクリーミーな食感が特徴。ミネラル豊富な水と有機肥料をふんだんに使用した栽培方法で、粘りと旨味が強く、調味料なしでも美味しくいただけます。
栃木県大田原市のMKC農産の「丸富ねぎ」は、「おいしいネギを一年中」をテーマに、那須連山からの豊富な水を利用して育てられた、シャキシャキとした歯ごたえと柔らかな甘みが魅力です。
審査基準と「野菜ソムリエ」とは?
審査は、野菜ソムリエの資格を有し、味覚と表現力のテストを通過した審査員によって行われました。評価基準は「おいしさ」一点に絞り、10点満点で評価。7点以上が銀賞、8点以上が金賞、9点以上が最高金賞となります。
「野菜ソムリエ」とは、野菜・果物の知識を身につけ、その魅力や価値を社会に広めるスペシャリストです。生産者と消費者の架け橋として活躍しています。
まとめ
今回の「野菜ソムリエサミット」では、全国各地の生産者たちの情熱と努力が凝縮された、素晴らしい農産物が数多く出品されました。受賞作品を通して、日本の農業の底力と可能性を感じることができたのではないでしょうか。これらの農産物が、私たちの食卓をさらに豊かにしてくれることを期待しましょう。