Infinera社、Facebookの新マルチテラビット光ネットワーク採用を発表
Infinera社の革新がFacebookを支える
カリフォルニア州サニーベールに拠点を置くInfinera社が、Facebook社の新しいネットワークへの採用を発表しました。このネットワークは、世界最長のマルチテラビット光ネットワークであり、高速データ転送を実現しています。最大8テラビット/秒の速度で情報を転送できるこのネットワークは、スウェーデンのルーレオ市にあるFacebookのデータセンターから全ヨーロッパのデータセンターハブへと、途切れのない情報の流れを提供します。
現在、Facebook社は全ヨーロッパに500ギガビット/秒のスーパーチャンネルを展開し、100ギガビット/秒のサービスを提供しています。この技術が実現されているのは、Infinera社のPhotonic Integrated Circuit(PIC)技術によるもので、これにより、従来の転送能力を大幅に向上させています。PIC技術は、DTN-Xプラットフォームに統合され、最大12テラビット/秒のデータ転送を可能にします。
Infinera社のFlexCoherent™ソリューションも大きな役割を果たします。これにより、ヨーロッパ全体が一つの光ネットワークで連結され、データが一度も再生されることなく、効率的に送信されるのです。Facebook社は、この技術の導入によって、大容量のデータを迅速に増やすことができ、全体のネットワークの運用を簡素化することができました。
FacebookのNetwork Engineering部門ディレクター、ニクラス・コムステッド氏は、Infineraのネットワークにより迅速な容量の向上を実現できたことを強調しました。また、TeleGeography Research社のアラン・モールディン氏は、Facebookのようなコンテンツプロバイダーが急速に長距離ネットワークの容量を拡大していると述べ、ネットワークの需要が増加していることを示唆しています。
Infinera社のCEO、トム・ファロン氏もこの成果を喜び、Facebookが自社のネットワークに同社の製品を採用したことが、高い価値を提供している証しであると語りました。彼の言葉からは、今後のインターネットコンテンツプロバイダーが、ユーザーに向けた高品質な配信サービスを加速している状況が伺えます。
技術的革新の影響
これらのテクノロジーの導入は、単にスピードを向上させるだけでなく、ネットワークの持続可能性や効率性も高めます。というのも、Infineraの提供するプラットフォームは、SDN用のアプリケーションプログラミングインターフェースを装備しており、ネットワークの自動化を実現します。このため、運用コストの削減やサービスの提供時間を短縮することが可能です。
Infinera社は、高度な光ネットワーク技術を持ち、様々なネットワーク環境での使用に耐える製品を提供しています。キャリアやクラウドネットワークオペレーター、政府機関など、広範な顧客基盤を持つ同社は、今後も革新を続けていくでしょう。
まとめ
Infinera社の技術がFacebookの新たなネットワークに採用されたことで、世界中のデータ転送の速度と効率が飛躍的に向上することが期待されています。これにより、ユーザーに対してもより良いサービスが提供されること必至です。今後の展開に注目です。
会社情報
- 会社名
-
インフィネラ・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区神田小川町2丁目5番1号オーク神田小川町ビル4階
- 電話番号
-
03-3518-2824