NRTエリアデザインセンターの開設について
成田国際空港株式会社(NAA)と千葉県は、2023年10月に新たな「NRTエリアデザインセンター」を設立することを発表しました。このセンターは成田空港近隣地域における、地域づくりや空港機能の強化を目的としています。
エリアデザインセンター設立の狙い
このセンターの設立は、「新しい成田空港」構想の一環として実施され、エアポートシティ(仮称)の実現を目指しています。これにより、「暮らし」「産業」「インフラ」の各分野における取り組みが強化される予定です。特に、国際的な産業拠点の形成により、航空需要の創出を促進し、日本経済の発展と国際競争力を向上させることを狙いとしています。
組織名とロゴの意味
「NRTエリアデザインセンター」という名称は、成田国際空港を表す3レターコード「NRT」と地域の「エリア」という言葉を組み合わせています。この名字には、空港だけでなくその周辺地域の発展への寄与を願う思いが込められています。さらに、ロゴには周辺地域の市町をイメージした花弁と航空機が描かれ、二つの要素がつながりを生む様を円形に配置しています。
具体的な業務内容
計画の策定と支援
エリアデザインセンターは、以下の業務を行います:
1. エアポートシティの構想(ビジョン・基本戦略・ゾーニング・ロードマップ)の策定
2. 空港を中心にした公共交通ネットワークの構築
3. 産業拠点の形成に向けた取り組み
4. 地元市町のまちづくりに対する支援
5. エアポートシティのPRや広報業務
6. 民間事業者との連携に関する業務
7. その他の運営業務
これにより、成田空港周辺地域の発展が具体的に促進されることとなります。
組織の運営体制
設立されるエリアデザインセンターでは、策定された構想の素案や取り組みについて、センター長、千葉県知事、NAA社長の三者が協議する場を設けます。また、国土交通省や地域の自治体との連携が強化され、必要に応じて四者協議会を活用し共通の方向性を確認します。
初期段階において、アドバイザーとして成田空港地域共生・共栄会議の副会長である日本大学の轟朝幸教授、東京女子大学の二村真理子教授、UR都市機構の専門家が参加します。
このように、新たに設立されるNRTエリアデザインセンターは、成田空港の成長と地域活性化に向けた重要な役割を担うことが期待されています。成田国際空港の未来に向けた革新的な取り組みが、地域にどのような影響を与えるのか、今後が楽しみです。