2024年7月30日から8月1日の期間、パーソルテンプスタッフ株式会社は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に在住の400名の派遣スタッフを対象に「防災に関する意識調査」を実施しました。調査の結果、派遣スタッフの防災意識と準備状況が明らかとなり、派遣先や派遣会社に対する期待も浮き彫りになりました。
調査結果の概要
調査に参加した人数のうち、約47%が勤務中に自然災害に遭遇した経験を持っており、45.5%が災害時に帰宅指示を受けたことがあると回答しています。また、勤務先で避難訓練に参加したことがある人は63.8%に上りました。これらの結果は、一般的に派遣スタッフは防災に対して一定の意識を持っていることを示しています。
しかし、派遣先での防災準備が「できている」と感じているスタッフはわずか18.8%、自宅での準備は9.3%という結果が出ました。このことから、実際の防災対策が十分でないことがわかります。
防災対策への要望
派遣スタッフは、より安心して就業できる環境を求めています。その具体的な要望としては、派遣先や派遣会社から「防災グッズの配布や備蓄」を希望するのが47%、「避難経路や避難場所の情報共有」を望むのが36%、そして「安否確認に関する情報提供」を求める声が25.3%あったといいます。
さらに、被災時に最も重視される支援内容は、「給与の支払い保障」が44.8%、「復帰までの支援充実」が43.5%、そして「避難時の食糧や場所の確保」が37%と続きました。スタッフの安心を優先するためには、これらの支援が不可欠であることが伺えます。
就業継続意欲の向上
派遣先や派遣会社から防災対策が整っている場合、多くのスタッフが就業継続の意欲が高まると回答しました。具体的には、派遣先からのサポートがあると63.5%が継続意欲が高まるとし、派遣会社からの支援がある場合は67.3%が満足度が上がると答えています。このことは、企業側の対応がスタッフのモチベーションにも大きな影響を与えることを示唆しています。
パーソルテンプスタッフの取り組み
パーソルテンプスタッフ株式会社では、派遣スタッフの安全を確保するために様々な対策を実施しています。具体的には、年2回の安否確認訓練を行い、災害が発生したときの行動基準を明示しています。また、災害時には給与支払いが途絶えないよう体制を整えており、詳しい情報を提供する「防災カード」を作成し、スタッフに配布しています。
今後も、派遣スタッフがさらに安心して働ける環境を整えるために、パーソルテンプスタッフは防災対策の充実に取り組んでいく所存です。これからも、彼らの声を反映し、効果的な支援を提供できるよう努めていくことが求められています。