品川リフラクトリーズ、ブラジルにおける株式取得を発表
品川リフラクトリーズが、新たにブラジルのエンジニアリング施工企業Reframax Engenharia Ltda.の株式を60%取得することを発表しました。この株式取得は、同社のグローバル展開の一環として位置づけられています。取締役会の決議を経て、個人株主3名と合意に至ったとのことです。
取得の背景
品川リフラクトリーズは、2024年度から2026年度にかけての中期経営計画において「グローバル展開の加速」を重点方針の一つに掲げています。今年の7月にはインドネシアに新会社を設立し、10月には欧州の耐火物メーカーを買収、12月には中国に新会社を設立するといった計画も進行中です。この度のReframax社の株式取得も、同計画の一貫として位置づけられています。
株式の詳細
Reframax社の株式取得に関する契約締結日は2025年3月19日を予定しており、実行はその年度の第1四半期を見込んでいます。取得価格は約600百万ブラジルレアルで、企業価値としては1,000百万ブラジルレアルから60%に当たります。
会社の発行済株式総数の過半を取得するため、取引完了後は連結財務諸表に影響を及ぼす見込みです。これにより、グローバルな財務基盤をさらに強化し、企業価値向上に寄与することが期待されています。
Reframax社について
Reframax社は、ブラジルを拠点に南米の7ヶ国でエンジニアリング施工を手掛ける企業です。特に、耐火物施工が主要な事業領域であり、さらに電気・機械工事や土木工事など多岐にわたるサービスを展開しています。顧客はブラジル国内外の鉄鋼業界を中心に広がっており、非鉄金属、化学、石油化学、製紙業界など、さまざまな業種に対応しています。
期待される効果
品川リフラクトリーズは、Reframax社の取得により米州でのプレゼンスを向上させ、持続可能な成長と企業価値の向上を見込んでいます。具体的には、以下の3つの方針で事業を進めるとしています。
1.
技術連携によるエンジニアリング強化
Reframax社は、品川リフラクトリーズのエンジニアリングセクターに属し、両社の技術連携を通じて施工能力を向上させます。
2.
人材交流とサービスの充実
人材や技術の交流を通じて、より高品質なサービスの提供を目指します。
3.
シナジーの発現
Reframax社と当社の各事業セクター間での協力を強化し、全体のシナジーを最大限に生かします。
今後の展開
Reframax社は、現行の経営陣が中心となり、事業を進めていく予定です。品川リフラクトリーズは全面的にサポートし、両社の強みを活かした共同事業の推進を図ります。
最後に
今回の株式取得を通じて、品川リフラクトリーズは安定したキャッシュフローの創出を図り、持続的な成長に向けた基盤を整えることを目指しています。これにより、グローバル市場における競争力を一層高めていくでしょう。