シンポジウム受賞結果
2025-10-10 11:03:21

信頼性・保全性・安全性シンポジウムで輝く技術者たちの受賞成果

信頼性・保全性・安全性シンポジウムの受賞報告



一般財団法人日本科学技術連盟(以下、日科技連)は、2025年にオンラインで開催される「第54回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム」の各賞受賞者を発表しました。このシンポジウムは、日本のものづくりを支える研究者や技術者たちが集まり、彼らの研究や実践事例を発表する重要な機会です。今年度は、優秀事例賞、奨励発表賞、学術貢献賞の3つの賞が授与されることとなりました。

各賞の受賞内容



優秀事例賞



受賞事例1: ポゴピンの短寿命化に関する解析
発表者: 北林 朋希、鬼丸 浩司
所属: ユーロフィンFQL株式会社

この発表では、電子機器や電気自動車の充電システムにおいて必要不可欠なポゴピンにおける耐久性と接続性の問題が取り上げられました。特に、高抵抗を顕在化させる独自の試験機を用いた解析と、高精度な断面研磨による腐食特定の手法が評価されました。また、試験における具体的な再現性が信頼性を裏付ける要因として挙げられ、優秀な事例として認められました。

受賞事例2: リスクアセスメント技法を用いたリスクマネジメント
発表者: 今中 俊行、松本 圭弘
所属: ダイキン工業株式会社

冷媒の開発において、地球環境への配慮が求められる昨今、プロパンの着火リスクを評価した本発表は特に注目されました。実施された実験により、ライフサイクル全般における具体的なリスク低減策が提案され、業界全体における社会的安全対策の重要性も強調されました。

奨励発表賞



受賞事例: 機械学習を用いたボルト締結の研究
発表者: 花井 洋志、白鳥 友風
所属: 日産自動車株式会社

本発表は、機械学習を活用してボルトの締結に関するトルク関係を明らかにした研究です。特に、自社で開発したツールを用いて、実際の締結条件を反映させたトルク予測モデルを構築し、外部と比較した事例が評価されました。

学術貢献賞



受賞発表: トラブル未然防止への行動変容に向けて
著者: 鈴木 和幸
所属: 電気通信大学

トラブルを未然に防ぐためには行動変容が鍵であると提唱した本発表では、個人の意識から組織的推進まで、包括的にトラブル防止の方策が示されています。情動、理性、組織の3要素の重要性が述べられ、参加者にとって深い理解を促しました。

シンポジウムの意義



1971年から続く信頼性・保全性・安全性シンポジウムは、日本のものづくりを支える技術者と研究者が集い、知見を共有し討論する場として重要な役割を果たしています。毎年、最新の技術や実践事例が発信されるこのシンポジウムは、さまざまな分野において知識の融合が図られ、今後の大きな進展を期待されています。

本シンポジウムの詳細は、公式ウェブサイトで確認できます。各賞受賞者のエピソードや発表内容についての理解をさらに深めるために、ぜひご覧ください。


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会社情報

会社名
一般財団法人日本科学技術連盟
住所
東京都新宿区西新宿2-7-1新宿第一生命ビルディング4階
電話番号
03-5990-5842

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