キリンビバレッジとよみうりランドが協力したリサイクルプロジェクトの詳細

Кirin Beverageとよみうりランドが協力する「ボトルtoボトル」リサイクルプロジェクト

1. はじめに

最近、キリンビバレッジ株式会社と遊園地「よみうりランド」の両社が協力し、使用済みペットボトルを回収し新たなペットボトルに再生するリサイクル方法、「ボトルtoボトル」の取り組みを始めました。この横断的なプロジェクトは、環境問題の解決へ向けた重要な試みとして注目されています。

2. 背景

日本におけるペットボトルのリサイクルは、多くの用途に広がっていますが、2022年度にはわずか29％の割合で「ボトルtoボトル」リサイクルが行われているに過ぎませんでした。このプロジェクトは、回収したペットボトルが混入物で汚れていたり、再利用先が限られているという課題に対処するものです。特に、使用済みペットボトルの質を確保し、リサイクルコストを抑える新しい仕組みが求められています。

3. 取り組みの具体的内容

この協同プロジェクトでは、よみうりランド内に設置されているリサイクルボックスからの使用済みペットボトルの統合回収を行い、その後、彩源株式会社での中間処理を経て、豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社で再原料化されます。キリンビバレッジは再生PET樹脂を利用した新しい飲料容器を製造し、この流れが効率化されることで、年間約50トンもの使用済みペットボトルがリサイクルされることになります。

4. ワークショップの開催

さらに、8月1日からは、「2024夏期自由研究応援プログラム遊びながらSDGsを学ぼう!!」も実施されます。このイベントでは、リサイクルの重要性を啓発するためのワークショップも予定されており、特に小学生を対象にした活動が行われる予定です。例えば、ペットボトルのキャップを使ってコースターを作るワークショップなどがあります。このような体験を通じて、子どもたちに環境問題への理解と関心を深めてもらう狙いがあります。

5. キリングループのビジョンと実績

キリングループは、持続可能な社会を目指すために「キリングループ環境ビジョン2050」を掲げており、2027年までに日本国内でのPET樹脂使用量の50％をリサイクル樹脂に転換することを目指しています。この取り組みを通じて、より環境に配慮した製品づくりに貢献し、「食と健康」の新たな喜びを提供していく意志を示しています。