VLPTジャパンとBIKEN財団がコロナワクチン開発で提携!次世代mRNA技術を活用する期待
VLPTジャパンとBIKEN財団、次世代mRNAワクチン開発で基本合意
2023年9月、VLP Therapeutics Japan(通称:VLPTジャパン)と一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団)は、新型コロナウイルス感染症対応のための次世代mRNAワクチン事業提携に向けて基本合意書を締結しました。両団体は、技術の取り扱いや販売に関する詳細を協議し、2023年12月までにその結果をまとめることを目標としています。
次世代mRNA技術の可能性
VLPTジャパンが持つレプリコン技術は、mRNAワクチンの新たなステージを切り開くものです。この技術は、少量の接種で十分な免疫反応を引き起こすことが期待されており、従来のワクチンと比較して接種量が大幅に削減されます。これにより、短期間で日本全人口分のワクチンを製造することも理論的に可能となり、副反応のリスクを減少させることが期待されています。
例えば、VLPTジャパンが開発したワクチンに関する研究論文がいくつか発表されており、特に2023年8月16日に報告された『Cell Reports Medicine』や、2023年5月19日の『Nature Communications』では、その効果や安全性が示されています。これらの成果が、今後のワクチン開発に向けての指針になることが期待されます。
VLPTジャパンとBIKEN財団の役割
VLPTジャパンは2020年に設立された企業で、米国の母体企業であるVLP Therapeutics, Inc.の100%子会社です。日本国内で、新型コロナウイルスをはじめとしたさまざまな感染症に対するワクチンの研究および開発を進めています。厚生労働省や国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、国内外の機関との共同研究も行っています。
一方でBIKEN財団は、1934年に設立され、多くの日本初のワクチン開発に関わってきた伝統ある組織です。彼らはワクチンの研究や生産において高い技術力を誇り、特に公衆衛生への貢献が評価されています。BIKEN財団は「優れたワクチンを通じて、世界中の人々の命を守る」というミッションで活動を続けており、高度なサイエンスを活用しながら、病気から人々を守るための新たな取り組みをしています。
今後の展望
両社が提携し、次世代mRNAワクチンの開発が進むことで、日本国内でのワクチン供給体制が大きく変わる可能性があります。今後の協力関係が成熟することで、特にコロナウイルス感染症の拡大防止に貢献できることが期待されます。さらに、感染症予防だけでなく、がんや他の疾患に対する新しい治療法の開発にもつながっていくでしょう。
新型コロナウイルス感染症への対応とともに、バイオテクノロジー分野の進展がどのように医療の現場に影響を与えるのか、引き続き注目が必要です。
今後の進展が非常に楽しみです。これからの両社の取り組みに期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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VLP Therapeutics Japan株式会社
- 住所
- 東京都港区西新橋一丁目16番4号日進堂ビル7F
- 電話番号
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