新時代の本人確認サービス「ICおまかせパック」
株式会社Liquidが、新たに提供を開始した「ICおまかせパック」は、マイナンバーカードや運転免許証などICチップを活用した確認プロセスを一新します。このサービスは、オンライン上でユーザーが本人確認を行う際に、最も離脱率が低い読取チャネルを自動的に案内する機能を持っています。
バックグラウンド
日本では、特殊詐欺やフィッシング詐欺などの犯罪が年々増加しており、政府は2024年6月に新たな対策を発表しました。この過程で、マイナンバーカードや運転免許証を用いた非対面式の本人確認手法が推奨され、業界全体での安全性向上が求められています。この背景のもと、Liquid社は「LIQUID eKYC」サービスを強化することになりました。
「ICおまかせパック」の主な機能
このパックは、特にユーザーのスマートフォンやOSの種類に応じた最適なIC読取チャネルを選定し、案内する仕組みです。これにより、ユーザーは手続きを円滑に進めやすくなります。具体的には、次のチャネルが考慮されます:
1. 導入事業者のオリジナルアプリにLIQUID eKYCのSDKを組み込む。
2. IC読取専用アプリを活用。
3. iPhoneでのWebブラウザからの読取機能。
4. マイナポータルアプリとの連携。
5. デジタル認証アプリ。
6. Apple Walletを利用する方法。
このように、各ユーザーのデバイス特性に応じて適切な案内がされるため、事業者は多様なチャネルの中から最もふさわしいものを選ぶことが可能となります。
利便性の向上
このサービスの導入により、事業者は開発コストの削減が期待されます。通常、各読取チャネルを一つ一つ比較検討し、複雑な実装を行う必要があったのですが、「ICおまかせパック」は1つのAPIで複数チャネルの統合を簡易化します。これにより、開発工数が大幅に削減されています。
また、非対応のユーザーを別のチャネルに誘導する仕組みも自動で行われ、煩雑なエラーハンドリングを省略できます。
未来展望
Liquid社は、青少年向けの学割や年齢確認のニーズにも対応しつつ、さらなるチャネルの拡大を計画しています。また、独自のAI技術や生体認証技術を駆使することで、ユーザーの離脱率を低減し、未だに5,000万件を超える実績を誇ります。これにより、オンラインでの身元確認がより多くのユーザーにとって利用しやすいものとなります。
会社情報
株式会社Liquidは、東京を拠点に「認証を空気化」することで、誰もが簡単に安全にサービスを利用できる社会の実現を目指しています。今後も多岐にわたる分野で、利便性とセキュリティの両立を進めていくことでしょう。
さらに詳しい情報は公式ウェブサイト(
LIQUID eKYC)で確認できます。