医療や殺菌分野に革命をもたらす透過ガラスIHU200の全貌
株式会社五鈴精工硝子は、高機能な光学ガラスフィルターの開発を手掛ける会社です。彼らの商品は、半導体製造やレーザー加工業界において使用され、特に目を守るための保護メガネ用ガラスなどに採用されています。最近、同社は新たな製品として、医療や殺菌分野での応用が期待される紫外線透過ガラス「IHU200」を発表しました。この製品は、光を利用する様々な企業に向けて、ガラスの可能性を広げる一助となるでしょう。
紫外線透過ガラスIHU200の特長
d「IHU200」は、紫外線透過率において非常に優れており、特にUV-C波長域において高い透過率を誇ります。従来の石英ガラスはその硬さから加工が難しいという欠点がありましたが、IHU200は加工性にも優れ、非球面レンズや特殊形状のレンズに成型が可能です。これにより、多様なニーズに対応できるという大きな利点があります。また、IHU200は有害物質を含んでいないため、医療や食品関連の用途でも安心して使用できます。
紫外線の特性とその応用
紫外線が持つ殺菌力は特に注目すべきポイントです。多くの人が紫外線を肌に良くないものとして捉えていますが、実際には紫外線は細菌やウイルスのDNAを不活性化する力があります。具体的には、260nm前後の波長の紫外線が細菌のDNAによく吸収され、短時間でその活動を停止させる効力があります。IHU200は、この紫外線の特性を最大限に活かした製品であり、医療現場や飲料水の殺菌、さらには空気や食品の消毒にまで幅広く利用される可能性を秘めています。
紫外線の種類
- - UV-A(315nm〜400nm):最も長い波長で、オゾン層を通過しやすい。
- - UV-B(280nm〜315nm):地上の全紫外線量の約10%を占める。
- - UV-C(100nm〜280nm):オゾン層によって地上にほとんど届かず、最も強力な殺菌効果を発揮。
未来の光技術への希望
新型コロナウイルスの流行は、世界中において衛生の重要性を改めて認識させました。光を使用する技術は、特に衛生環境が整わない地域でも大きな影響を与える可能性があります。五鈴精工硝子は、IHU200によって医療や殺菌分野に貢献し、人々の健康を守る支援を行いたいと考えています。
結論
IHU200は、その優れた加工性と高い殺菌力を持ち合わせた未来の技術です。これからの医療や殺菌の分野において、光の持つ力を最大限に引き出し、安心して使用できる製品として多くの人々にその価値を提供するでしょう。
お問い合わせ情報
株式会社五鈴精工硝子
本社所在地:〒598-0048大阪府泉佐野市りんくう往来北1-53
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