名港海運、AI通関クラウドで業務効率化に挑む
名古屋港を拠点とする名港海運株式会社は、通関業務の属人化解消と効率化を目指し、AI通関クラウド「Shippio Clear」を導入しました。これは株式会社Shippioが提供するサービスで、最近の業界全体の課題に応えるものです。
通関業務の現状
通関業務は、専門的な知識を要求されるだけでなく、書類の転記や数量計算といった手作業が多く、その結果、経験豊富な人材に業務が集中しやすい状況にあります。これにより、育成や引き継ぎの課題が顕在化しており、業界全体が同様の悩みを抱えています。
名港海運でもこのような課題に直面し、通関管理チームは繁忙期の残業や専門人材の採用、育成に頭を悩ませていました。さらに、担当者の異動によってノウハウが失伝することも懸念されていました。
「Shippio Clear」の導入背景
こうした課題を克服するため、名港海運はAIやITを駆使した業務効率化を検討し始めました。その結果、AI-OCR技術によって書類の読み取り精度が向上し、定型的な作業の自動化を実現する「Shippio Clear」を導入する決断を下しました。
導入後の効果
1. 定型作業の自動化
AI-OCR技術により、書類の読み取りや数量計算といった作業が自動化され、その結果、これまで手作業で行っていた作業が大幅に削減されました。未経験のスタッフも約1カ月で通関業務の戦力として成長しています。特定の担当者に業務が集中しない体制づくりも進んでいます。
2. 作業負担の軽減
手作業や煩雑な計算からの脱却が進み、チーム全体の負荷が大きく軽減されました。作業時間の短縮に加え、心理的な負担も軽減され、スタッフがより専門的な業務に集中できる環境が整ってきています。
3. データ一元管理の推進
データの集約が進展し、通関業務以外の領域でも一元管理が実現しつつあります。分類作業や商品マスターの精査を通じて、業務の高度化と脱属人化が強力に推進されています。
名港海運のビジョン
大阪支店の通関管理チームのコメントによると、「通関業務は非常に専門的で、繁忙期の残業や人材の育成・確保が長年の課題でした。しかし、『Shippio Clear』の導入により、未経験者でも早期にチームに貢献できる環境が整いつつあります。この改革は、属人化を解消し、より専門的な業務に注力できる体制を構築していく上での一歩となるでしょう」と話しています。
Shippio Clearの特徴
「Shippio Clear」は、通関業務の効率化を支援するAI技術を活用したクラウドサービスです。読み取り精度97%を実現し、書類の転記ミスや計算手間を軽減。登録されたデータはNACCS申告書フォーマットに自動的に変換可能で、過去の実績データの利用によって、業務のさらなる効率化を目指します。
名港海運の「Shippio Clear」導入は、業界に新風を巻き起こす前例となるでしょう。デジタル化の波が進む中、今後も持続可能な成長とともに、効率化を進める企業が増えること期待されます。