経理財務職とホワイトカラー職のリスキリング実態
株式会社ROBOT PAYMENTは、経理財務職およびホワイトカラー職を対象にリスキリングとキャリア志向に関する調査を行いました。この調査の目的は、急速に変化するビジネス環境の中で従業員の能力向上やキャリア支援を目指すものです。
調査概要
この調査は、206名の経理財務担当者と206名のホワイトカラー職の従業員を対象に実施され、マクロミルのインターネットリサーチを用いて行われました。調査期間は2025年の1月22日から23日までで、合計412件の有効回答が得られました。
業務内容の分析
調査結果から、経理財務職はホワイトカラー職と比較して定型業務が高い傾向にあることがわかりました。特に中小企業では70%以上が定型業務で構成されているのに対し、大企業のホワイトカラー職は50%ずつの割合です。具体的な業務内容を見ると、経理・財務担当者は「伝票入力」や「請求書発行」といった定型業務に従事している時間が長く、高度な業務に携わる機会は限られているようです。
リスキリングの取り組み
リスキリングの実施状況に関しては、企業の規模が大きいほどリスキリングの率が高く見られました。特に、500人以上の企業においては、一般社員の72%、役職者の79.5%がリスキリングを行っています。一方、経理財務職の従業員は自主的に書籍やインターネットを活用して学習しており、受動的な学びが多いホワイトカラー職との違いが浮き彫りになりました。
リスキリング未実施の理由
調査対象者にリスキリング未実施の理由を聞くと、最も多かったのは「時間が確保できない」ということで、特に大企業での回答が目立ちました。そのほかには「必要なスキルをすでに身につけている」といった動機の低下も指摘されました。これに対して、役職の有無やキャリア志向が大きく影響していることも考えられます。
キャリア志向の違い
また、経理財務職で定型業務が少ない層は「マネジメントを目指す」といったキャリアアップへの意欲が強いのに対し、逆に多い層ほど「現状維持」を望んでいる傾向も確認されました。ホワイトカラー職は全体的にスペシャリスト志向が強く、同様の傾向が確認されています。
まとめ
ROBOT PAYMENTの執行役員COO藤田は、調査結果からリスキリングとキャリア志向の格差が企業によって大きいことを指摘しています。特に定型業務が多い従業員のキャリアアップ意欲の低さは早急に解決すべき課題です。当社は、業務効率化を進めるための各種サービスを展開し、経理・財務職がよりクリエイティブに仕事を進められるよう取り組んでいます。
会社概要
株式会社ROBOT PAYMENT