新刊書籍『わが子が家の外では話せないことに気づいたら読む本』
親が子を支えるために知っておきたいこと、場面緘黙的重要性を解説した本書が、2024年9月26日に株式会社あさ出版から刊行されます。著者の中之園はるなは、4000人以上の親子を支援してきた公認心理師であり、この本では「場面緘黙症」に悩む子供たちを全力でサポートする方法を示しています。
場面緘黙とは?
家ではおしゃべりな子が、外に出ると急に黙ってしまう。このような現象は「場面緘黙」と呼ばれ、一般的には緊張や不安から引き起こされることが多いです。この症状が1か月以上続く場合、適切なサポートが必要です。
本書では、著者自身の経験をもとに、場面緘黙に関する行動特徴を分かりやすく説明しています。具体的には、話したいのに話せない状態、特定の人や場面を避ける傾向、ネガティブな先読みをすることなどがあります。これを理解することで、親としての対応法が見えてきます。
改善メソッドの提供
中之園はるな著者は、「緘黙改善メソッド」を提唱し、場面緘黙児を持つ保護者がどのように子どもを支えるかについて詳細に解説しています。著者によれば、親が最良の支援者になるためには、過去の経験や知識を生かしながら次の3つのステップを踏むことが重要です。
1.
子どもとの正しい関わり方を知る
行動観察を通じて、親子の関係性を記録し、改善のための基礎データを集めます。
2.
場面緘黙について学ぶ
緘黙の正しい知識を習得し、どのようにアプローチするかを明確にします。
3.
発話チャレンジの手順を理解する
親がどの水準でサポートできるのかを確認し、焦らずに段階的に進めていくことが大切です。
リラクゼーション法の実践
著書の中では、ストレス管理とリラクゼーションに特化した「かんもくペアレント・トレーニング」も紹介されています。これは、別の環境での緘黙状態を緩和するための技術で、最新の心理療法を参考にしたものです。具体的には、呼吸法や姿勢の整え方を指導し、心身をリラックスさせる手法が盛り込まれています。これによって、親もストレスを和らげ、余裕を持った子育てが実現します。
書籍の詳細
新刊は232ページで、価格は1760円(税込)。ISBNは978-4-86667-700-2です。興味のある方は公式サイトやAmazon、楽天などで詳細を調べてみてください。何よりも、この本を通じて、場面緘黙症を抱える子どもが少しでも話しやすい環境へ導ければと願います。この本は、親にとって大きな財産になることでしょう。
著者プロフィール
中之園はるなは、山口県出身の公認心理師で、現在は熊本市に在住。彼女は自治体の心理相談員としての経験を経て、精神科クリニックに勤務。場面緘黙専門カウンセラーとして活動し、オンライン講座を通じて多くの家庭をサポートしています。受講生からは多くの喜びの声が寄せられ、彼女のメソッドは今、多くの家族に希望を与えています。