不動産業界のDXを加速する新たな取り組み
データ連携が生む新たな価値
2025年9月17日、不動産業界特化のDX支援サービスを提供する「いえらぶGROUP」が、自社のバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」と、リクルートが展開する不動産情報サイト『SUUMO』の業務支援システム『SUUMO B2B』とのデータ連携を発表しました。この連携により、不動産仲介会社が物件の最新の状態をリアルタイムで把握できる仕組みが整います。従来、仲介会社は物件の空き状況をその都度管理会社に問い合せる必要がありました。このため、手間やタイムラグが生じ、成約機会を逃す危険性がありました。
そこで「いえらぶCLOUD」と「SUUMO B2B」の連携によって、物件の募集状況が自動で反映されるようになります。これにより、不動産仲介会社と管理会社の双方で、物件状況の確認にかかる業務負担が軽減されます。
時間の有効活用と顧客サービスの向上
いえらぶGROUPの執行役員 和田氏は、このデータ連携を「お客様に最適な住まいを提案するために必要な一歩」と位置づけています。この取り組みは単なるシステムの統合にとどまらず、業界全体の変革に向けた第一歩であると強調しました。部屋探しに取り組む業者が、自身の専門分野にもっと集中できる環境を整えることが狙いです。
更に、今後は物件情報のリアルタイム化が進み、ユーザーにとって「今この瞬間に借りられる物件」が容易にわかる世界が期待されています。
いえらぶGROUPの使命
いえらぶGROUPは、「いい家選ぶ、いえらぶ。」をモットーに、不動産業界でのデジタル変革を推進し続けています。サービス『いえらぶCLOUD』『いえらぶBB』は、全国44,000社以上に導入されており、業界のDXを加速しています。この新しいデータ連携は、不動産業者にとって非常に有益なツールとなることが確実です。
グループ全体の広報課によると、同社は不動産取引業には参入せず、公正な不動産プラットフォームを目指しています。これにより、誰もが安心して利用できるサービスの提供を続けています。
期待される成果と今後の展望
今回の連携により、物件情報の管理が効率化されることで、現場で働く多くの業者の負担が軽減され、この「ちょっとした手間」の積み重ねが、全体として大きな影響をもたらすことが期待されます。中でも、定期的な空間の確認の手間が省けることで、クライアント対応の質は向上し、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
今後もいえらぶGROUPは、より良い住まい探しの体験を提供するために、積極的に取り組んでいく方針であり、不動産業界の進化に貢献していくとしています。
結論
「いえらぶCLOUD」と「SUUMO B2B」のデータ連携は、不動産業界にとって画期的な試みです。リアルタイムでの情報共有が可能になることで、業務の効率化が進むことは間違いありません。この革新的な取り組みが、不動産業界全体に新しい風を巻き起こすことを期待したいものです。