瑠璃光寺五重塔でのプロジェクションマッピング
山口市にある国宝の瑠璃光寺五重塔が、改修中に新たな芸術的な表現の舞台となり、特別なプロジェクションマッピングイベントが行われます。これは、著名な舞台芸術監督である森弘一郎氏の監修のもと、四季をテーマに大内文化を映像と音楽で表現したものです。
開催概要
このプロジェクションマッピング「昇華-shouka-大内文化」は、令和6年の9月8日から令和7年の1月3日までの期間中、香山公園で楽しめます。開催時間は、月ごとに異なりますのでご注意ください。特に12月31日は新年を祝う特別な演出が予定されています。
- - 開催日時: 令和6年9月8日(日)~令和7年1月3日(金)
- 9月: 19時30分~22時00分
- 10月: 18時30分~22時00分
- 11月以降: 18時00分~22時00分
- 12月31日: 18時00分~24時30分
このイベントでは、五重塔の周囲を覆うデザインシートに映し出される映像が、訪れる人々に四季の美しさを伝えます。特に冬の厳しさや春の息吹、夏の豊かさ、秋の寂寥感が巧みに表現されています。
四季との対話
冬のシーン
冬の五重塔は粉雪に包まれ、弘世公の姿が浮かび上がります。雪に覆われた塔が示すのは、大内氏が乗り越えてきた数々の困難です。通路では、訪問者が歩くたびに雪が溶ける演出が施され、まるでその場にいる人の動きによって季節が生きているかのようです。
春のシーン
春は桜が満開に咲き誇る美しい景色が広がります。成長する桜の姿は、大内文化の発展を象徴し、多様な人々と慣習を受け入れる精神の表れです。特に通路では、足元で舞う桜の花びらが、季節を五感で感じる体験を提供してくれます。
夏のシーン
夏の演出では、雨上がりの睡蓮が水面に映える美しい光景が特徴です。水の波紋と満月の光が五重塔を照らし、観客を初夏の静寂な夕暮れに誘います。水面に広がる波紋は、歴史の流れを象徴しています。
秋のシーン
秋は紅葉が五重塔の周りを彩り、散り積もる葉が歴史を語ります。これらのシーンは、大内文化の歩みを振り返り、今もなお続いている歴史の一部としての意味を持たせています。人々の動きに応じて落ち葉が舞う演出も含まれ、参加者は季節の変化を体感できます。
森弘一郎氏の舞台芸術
森弘一郎氏は、日本からデンマークへ渡り、北欧を中心に多くの舞台で活躍しています。彼の作品は常に高い評価を受けており、特に「くるみ割り人形HIPHOPバージョン」はデンマーク国内最高評価を得るなど、数々の名誉を手にしています。彼の芸術的なセンスは、今回のプロジェクションマッピングにも反映され、多くの観客を魅了することでしょう。
アクセスと注意事項
香山公園に訪れる際は、県庁駐車場が利用可能で、土日祝日も開放されているため、便利です。また、入場は無料ですが、混雑が予想されるため、早めの訪問をおすすめします。
この冬、山口市の瑠璃光寺五重塔で心温まるプロジェクションマッピングの体験をぜひお楽しみください。