日本女子大学(東京都文京区)は、2026年2月16日に百年館高層棟エントランスをリニューアルし、その記念としてお披露目会を開催しました。このリニューアルは、2024年度に新設される建築デザイン学部の記念事業として行われ、学生たちのアイデアが実際のデザインへと具体化されました。
リニューアルされたエントランスは、建築デザイン学部が2015年5月に主催した「百年館高層棟エントランス デザインアイデアコンペティション」の結果を反映しています。このコンペティションでは、全11作品が応募され、最優秀賞には「潮流の場~滞留と対流~」が選ばれました。受賞した学生たち、苅部珠子さんと武富零央さんは、このプロジェクトに深く関与し、家具制作にも参加しました。彼らは、本学の卒業生である山口木材工芸の山口千絵子社長と共に、約1年かけて設計を進めました。
百年館は日本女子大学の主要な事務部門や6つの学科の研究室が集まる場所であり、そのエントランスは大学の顔とも言える重要な空間です。そのため、リニューアルに際し「潮流の場」理念が採用されました。この考え方は、訪れる人々の滞在と移動が交錯することで生まれる「常に変化し続ける空間」を目指しています。
この新しいエントランスには、1人掛けベンチ、複数人掛けベンチ、ハイテーブルの3種類の家具が設置され、そのデザインには流れる水をイメージしたブルーの座面が使われています。
- - 1人掛けベンチ: 広い形状を持ち、作業や待合室としても活用でき多様なニーズに対応します。
- - 複数人掛けベンチ: 内側では賑やかな交流を、外側では個人の時間を楽しむことができるデザインとなっています。
- - ハイテーブル: スタンドでの作業やカジュアルなミーティングを可能にし、新たな学びの場として活用されています。
受賞した学生の苅部さんは、このプロジェクトが自己の成長にとって貴重な経験だったと述べており、実務的な要件との調和を見つけることができたことに感謝を示しています。武富さんは、提案が実際に形になったことに喜びを表し、今後この空間がどのように利用されていくのか楽しみにしています。
さらに、妹島特別招聘教授からは、このエントランスと家具が多様な使い方を許し、学生たち自身が空間をどのように利用するかを考えられることを評価されています。オブジェクトの位置を変えるだけで大きく空間が変わることから、学生たちの将来のものづくりに期待が寄せられました。
山口社長も、このプロジェクトにおいて安全性やデザインを重視しながら、長い時間をかけて実物化に至ったことへの喜びを表明しています。このように日本女子大学の百年館エントランスは、学生の創造力と実務の知恵が融合した結果、新たな交流の場として生まれ変わりました。大学の改革や新学部設立に続き、ますますの期待が高まる瞬間と言えるでしょう。
私たちも、この新しいエントランスでの学生たちの学びや交流がどのように発展していくのか注目していきたいと思います。大学の公式サイトでは、さらなる情報や学生たちの活動状況が掲載されていますので、ぜひご覧ください。