サンステージとモビルスが進めるAIボイスボット導入の背景
通販大手のベルーナグループに属し、ファイナンス事業を展開する株式会社サンステージが、モビルス株式会社の「MOBI VOICE(モビボイス®)」というAIエージェント型ボイスボットを導入しました。このシステムの導入により、サンステージは新規の電話申込受付を効率化し、顧客満足度向上を実現しようとしています。
高齢化社会の顧客ニーズに応える
日本には急速に高齢化が進んでおり、65歳以上の人口は総人口の29.4%を占めています。これに伴い、企業にとってはシニア層に適切なサービスを提供することが課題となっています。サンステージのカードローンサービスは高齢者に特に利用されており、営業時間外の問い合わせが多く発生しています。
このような状況を受けて、従来の自動音声応答システム(IVR)にはさまざまな課題があることが分かりました。例えば、顧客が言い淀む声や生活音をうまく処理できず、オペレーターが後から手作業で情報を正す必要があり、その手間が大きな負担となっていました。これらの問題を解決するため、「MOBI VOICE」が選ばれました。
AIボイスボットによる新たな対応
「MOBI VOICE」は、生成AIを駆使したボイスボットで、顧客との自然な対話が可能です。本ボットは、顧客が必要な情報を一度の通話で正確にヒアリングし、不明な点を自動で確認する機能を持っています。これにより、以前のようにオペレーターが後から確認する手間が大幅に削減され、業務効率が飛躍的に向上します。
導入の利点
- - 効率化とコスト削減: 従来必要だった後処理の手間が減り、オペレーターの業務負担が軽減されます。これにより、迅速な受付が実現できます。
- - 顧客体験の向上: シニア層にも優しい対応が可能で、複雑なプッシュ操作なしに、自分の言葉で手続きを進められます。
- - 機会損失の削減: 営業時間外でも自動で新規申し込みが受け付けられるため、顧客のライフスタイルに適した柔軟な対応が可能になります。
今後の展望
サンステージは、将来的にはボイスボットを営業時間内にも導入し、年間55万件の電話受付をAIが支えることを目指しています。これにより、融資業務全体が効率化され、より多くの顧客に対応できる体制が整えられます。
さらに、モビルスは「MOBI VOICE」を始めとするCXソリューションを通じて、業務効率化や顧客体験の向上に貢献していく考えを示しています。サンステージの橋本裕介営業推進室長は、「お客様に寄り添ったスムーズな受付の実現を目指し、さらに高い顧客満足度を追求します。」とコメントしています。
まとめ
「MOBI VOICE」の導入により、サンステージは電話受付の効率化と顧客体験の向上を同時に実現することを目指しています。この取り組みは、サービス提供者と顧客双方にとって有益な結果をもたらすものであり、今後の展開が期待されます。