訪問看護向け新サービス「iBowモバイル」の誕生
株式会社eWeLLは、訪問看護の効率化を目指し、新たなサービス「iBowモバイル」を2025年2月28日より提供します。これは、オプテージとの提携により、整備済みのリユースタブレットを活用し、訪問看護ステーションにおける通信と端末の提供をワンストップで行います。特にこのサービスは、訪問看護のコストを削減しながら、環境に優しいサステナブルな医療提供を実現することを目的としています。
背景と課題
最近、タブレット端末の価格は、半導体不足や円安の影響で高騰しています。この影響で、訪問看護ステーションのICT導入が難しくなり、経営が圧迫されています。また、技術の進化により、タブレットは多機能化していますが、訪問看護業務には不要な機能を持つ場合が多く、「オーバースペック」な状態が続いています。
このような状況を打破すべく、eWeLLはタブレット端末のリユースを用いるのであれば、これらの問題に対処できると考えており、オプテージと提携しました。
「iBowモバイル」の特徴
「iBowモバイル」では、高品質な整備済リユースタブレットまたはスマートフォンに、業務に必要なデータ通信を付与し、一元的に提供します。これにより、次のような利点があります。
コスト削減
整備され、品質審査を通過したリユース端末を利用することで、初期のタブレット購入コストを大幅に削減可能です。
最適なスペック
訪問看護業務に最適化された端末と通信プランを提供し、無駄を省きます。このことで、必要な機能だけに絞ったソリューションが実現します。
環境負荷の軽減
リユースタブレットを利用することで、製造に伴うCO2排出量を抑え、資源の有効活用にも寄与します。
手続きの簡便化
複数の業者と契約する手間が省け、スムーズな導入が可能です。資産管理の手間も軽減されます。
通信キャリアを自由に選択可能
トリプルキャリア対応(au、ドコモ、ソフトバンク)により、最適な通信環境を選択しやすくなります。これにより、一括契約も実現します。
また、整備済みリユース端末は厳格なチェックを受けた後、提供されるため安心して利用ができます。
今後の展望
eWeLLは、全国47都道府県で約5万4000人の訪問看護スタッフにITサービスを提供しており、「iBowモバイル」の導入により、医療従事者の生産性向上を図りたいと考えています。また、持続可能な地域医療体制の構築に向けて環境負荷の低減にも注力していく方針です。
オプテージの役割
オプテージは、この取り組みを通じて、訪問看護事業者のニーズに応え、コスト削減や資産管理の負担軽減など、実際のビジネスニーズを把握し、在宅医療業界の効率化を促進していく支援を行います。
会社概要
eWeLLについて
eWeLLは、在宅医療支援サービスを提供している企業です。訪問看護向け電子カルテ「iBow」や地域医療リソースの最適化を図るプラットフォーム「けあログっと」など多数のサービスを展開しています。訪問看護の分野で5万4千人以上が利用し、74万人以上の患者を支えています。
オプテージについて
オプテージは、関西電力グループの情報通信企業で、様々なICTソリューションを提供しています。特に、リユースタブレットと通信回線を一元管理し、訪問看護のデジタルトランスフォーメーションを推進します。今後も両社の連携により在宅医療の質向上を目指していきます。