整理整頓をサポートする通学リュック「ONELOOK」受賞の背景と魅力
東京墨田区に本社を構えるフットマーク株式会社が2025年2月に発売する通学カバン「ONELOOK(ワンルック)」が、第19回キッズデザイン賞を受賞しました。この賞は、子どもたちの安全や安心を考慮したデザインに与えられるものであり、NPO法人キッズデザイン協議会が主催し、経済産業省などの後援を受けています。特に「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」での受賞は、製品の質と価値を証明しています。
ONELOOKの開発背景
「ONELOOK」は現役の中学生の声を取り入れて開発されたリュックです。最近、タブレット端末や学習教材の増加により、学生の持ち物が増加しています。その結果、「整理整頓がしにくい」「必要なものがすぐに見つからない」といった悩みを抱えている生徒も多くいます。これに対処するために、フットマークは収納方法を徹底的に研究し、ユーザーのニーズに応えるリュックを設計しました。
従来のリュックでは、荷物を重ねて収納するために、下にあるものが取り出しにくく、結果として忘れ物や準備の遅れにつながることが指摘されていました。「ONELOOK」では、収納しやすさ、整理しやすさ、そして取り出しやすさの3つのポイントに注力し、より使いやすい通学リュックの実現を目指しました。
賞を受けた理由
受賞の理由は、実際に中学生が持ち運ぶことを考慮したデザインにあります。「大きく開くので持ち物が一目でわかる」や「物が取り出しやすい」といった声が多く寄せられており、その使い勝手の良さが評価されました。さらに、発売に向けた販売数は想定を上回り、今期予定の数が早々に完売したこともその人気を示しています。
キッズデザイン賞とは
キッズデザイン賞は、2007年に設立されました。この賞は、「子どもたちが安全に暮らす」ことに寄与する製品やサービスを認定するものであり、子どもたちの創造性や感性を育む活動にも焦点を当てています。特に、子育てに配慮されたデザインが求められます。
こうした取り組みは、遊び心を取り入れた製品やサービスによって、子どもたちが豊かな時間を過ごし、成長するお手伝いをすることを目指しています。
フットマークの使命
フットマーク株式会社は、創業から80年近くにわたり、学校用品や水泳用品、介護用品を提供し続けてきました。その理念は「いちぶんのいち」に基づくカスタマー重視のものづくりです。2017年から通学カバン市場への本格進出を果たし、「中学生の荷物の重さ」問題に直接対応した商品開発を行ってきました。これにより、子どもの視点に立った商品の進化を続けています。
まとめ
「ONELOOK」は、子どもたちのニーズに応えるために設計された時代のニーズにマッチした通学リュックです。安全性と使いやすさを両立したこのリュックは、ただのカバンではなく、子どもたちの日常生活をもっと便利に、安心して過ごせるよう手助けする存在となっています。これからもフットマークは、子どもたちの視点に寄り添った商品開発を続けていくことでしょう。