魅力あふれる「すがも鴨台花まつり」
2025年5月10日(土)から5月16日(金)にかけて、東京・豊島区の大正大学で「第12回すがも鴨台花まつり」が開催されます。これは毎年恒例のイベントで、お釈迦様の誕生を祝う「花まつり」として知られています。
この花まつりでは、大学の構内だけでなく、その周辺地域も色とりどりの花で飾られるため、巣鴨の街並みが一段と華やかになります。特に、5月14日(水)には鴨台さざえ堂で「花まつり法要」が行われ、地域の人々の幸福を祈願する特別な催しが企画されています。そして、教員や学生が参加し、地域アイデンティティを見つめ直しながら多彩なイベントが行われるのです。
鴨台さざえ堂の役割
鴨台さざえ堂は、花まつり法要の会場としても重要な存在です。これは「すがも鴨台観音堂」として知られる八角・三層の建物で、その構造が特異なものであることから多くの人に親しまれています。二重螺旋式の階段を上り下りすることで、最上階に達するこの建物は、歴史的にも価値のあるものです。
法要では、聖観自在菩薩のご加護を願い、写仏体験や学生による御朱印の浄書も行うので、訪れた方はぜひ参加してみてください。特に、法要に参加された方には、一輪の花がプレゼントされるサービスもあります。
地域に彩りを添える取り組み
大正大学では、地域の歴史や文化の復活にも力を入れています。「種子屋通り」と呼ばれるエリアの思い出を再生させることで、地域の魅力を高める試みにも取り組んでいるのです。この通りは江戸時代から戦前にかけて多くの種苗問屋が並び、地元の特色ある野菜が栽培されていましたが、その歴史は次第に薄れてしまっています。
花まつりは、このような地域の記憶を思い起こし、より多くの人々にその魅力を知ってもらうことを目的としています。地域に根ざした花々を通して、巣鴨の文化や歴史への理解を深めることができるイベントです。
開催情報
- - 開催期間:2025年5月10日(土)から16日(金)
- - 花の設置場所:大正大学構内、鴨台さざえ堂前広場、南門広場など
- - 観賞可能時間:
- 鴨台さざえ堂内:月曜~日曜 9:00~17:00
- 鴨台さざえ堂前広場、南門広場:月曜~土曜 8:00~19:00、日曜 9:00~19:00
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法要:5月14日(水) 12:40~13:00
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写仏体験:5月14日(水) 13:30~15:00
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御朱印浄書:5月14日(水) 12:00~15:00
「すがも鴨台花まつり」は、地域と人々を結びつける場として大変意義深いイベントです。多くの方々に参加し、巣鴨の魅力を感じてもらいたいと思います。